ワイシャツ選びのコツ!首回りや袖丈のサイズ、シチュエーションに適したデザインなどから見る正しい選び方
最終更新日:
さまざまな柄や色、サイズや機能がワイシャツにはあるため、どのように選べば良いのかがわからないという人もいるかもしれません。
またシチュエーションによって適したワイシャツを選ばなければいけないということもあり、選び方はきちんと理解しておく必要があります。
では、ワイシャツの選び方について、ポイントを踏まえて解説していきます。
ワイシャツの基本的な選び方とポイント
ワイシャツ選びにおいて、注意すべき点は「適切なサイズであるか」と「色・デザイン・襟の形は着用シーンにあっているか」という点です。
ワイシャツのサイズには自分の体型に適切な「ジャストサイズ」があり、また色やデザイン、襟の形にもそれぞれ適切なシーンというものが存在します。
では、具体的にどのようなものか、ひとつずつ解説していきます。
首回りと裄丈を基準に、ジャストサイズを意識する
ワイシャツのサイズは基本的に「首回り」と「裄丈(ゆきたけ)」の2つを主な基準に選ぶことになります。
サイズの表記もこの2つが記載されていることが多く、「S/M/L」と表記されているワイシャツでも首回りと裄丈が変わっていくものになっています。
そして、サイズとしては大きすぎず小さすぎずの「ジャストサイズ」で選ぶことが重要です。
ジャストサイズとされている大きさとして、首回りは「実寸+2cm」、裄丈は「実寸+2~3cm」となっています。
首回りがぴったり過ぎるサイズを選ぶと、ボタンを首まで留めたときに息苦しくなったり、逆に大きすぎるものを選ぶと、ネクタイを締めた際にシワが寄ってしまいます。
ジャストサイズは「実寸+2cm」として、きつめのサイズが馴染むようであれば「実寸+1cm」、ゆるめの方が良ければ「実寸+3cm」までの範囲で選ぶのがベストです。
裄丈については、腕を下げたとき、手の甲にかかるくらいがジャストサイズとなっています。
もしカフスボタンをつけるのであれば「実寸+3~4cm」が目安です。
正しい測り方をしたうえで、ジャストサイズとなる基準に沿ってワイシャツを選ぶことが、よりおしゃれに着こなすためのポイントです。
サイズ表記や測り方など、よりワイシャツのサイズについて知りたい場合には、こちらのコラムで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
参考:ワイシャツをサイズで選ぶポイント!測り方やサイズ表記の意味など知っておきたい選び方
色の定番は白無地!夏場のクールビズは涼しげな色やデザインもアリ
ワイシャツの色は、リクルートからビジネスシーン、フォーマルまで使いやすい「白無地」が定番です。
ビジネスシーンにおいては、グレーや薄い青色なども選択肢としてありますが、スーツの色と合わせなければ、悪目立ちする恐れもあるので、注意しておきましょう。
また、ストライプやチェックといった柄を取り入れるのもおしゃれです。
白いベースに細かなチェック模様の入ったワイシャツなどは、ビジネスシーンにも合っておすすめです。
そして、夏場には「クールビズ」というノーネクタイ・ノージャケットスタイルになることもありますが、このときはワイシャツの色も夏に合ったものを選びましょう。
これまで紹介した色に加え、ベージュなども涼しげでぴったりです。
派手な色や柄を選ぶとカジュアルに寄ってしまい、スーツには合わなくなってしまいます。
スーツを着た際によりおしゃれに、夏場のクールビズはワイシャツだけでもスマートに見えるよう、色とデザインを選ぶことを意識していきましょう。
襟はシーンと体型によって使い分ける
襟のデザインとして、「レギュラーカラー」や「カッタウェイ」、「ボタンダウン」など、さまざまなものがあります。
これらは形状だけでなく、襟の開き方で分けられています。
例えば、ビジネスにおいては襟の開きが75~90度ほどで一般的な「レギュラーカラー」や、100~140度ほどのより開いた角度である「ワイドカラー」がおすすめとされています。
クールビズの場合は、襟の先をボタンで留めるために首元が開きにくい「ボタンダウン」や、180度開いているためにノーネクタイでも形が綺麗な「カッタウェイ」が適しています。
そして、肩幅が広めで首が長いなら「ワイドカラー」など襟が大きめのワイシャツが似合うというように、体型を踏まえて考えれば、より自分に合ったワイシャツを絞り込むことができます。
また、「ウイングカラー」という襟の先だけが前に折れている形状のワイシャツもあります。
古くから格式の高いフォーマルな襟の形として知られ、日本でも結婚式や披露宴、パーティーなどでよく着用されています。
他にも「ボタンダウン」はカジュアル寄りであるため、フォーマルな場には合わせることができず、この場合は「レギュラーカラー」などビジネスからフォーマルまで使えるような襟の方が適しているといったこともあります。
このように、襟の形状によって適したシーンや似合う体型が異なりますので、使い分ける必要があると理解しておきましょう。
各形状の細かな特徴やシーン別に適したものの選び方は、こちらのコラムでも詳しく解説しています。
参考:どのワイシャツが良い? ワイシャツの襟の種類とシーン別の選び方
手入れのことを考えてワイシャツを選ぶときのおすすめ機能
ここまでワイシャツの基本に基づいて解説してきましたが、そのほかにも機能として「ノンアイロン」や「抗菌防臭」といったものがあります。
これらの機能は手入れのしやすさや着心地の良さのためについているものです。
いくつかワイシャツに付属する機能として、便利なものを紹介していきます。
形態安定やノンアイロンは手間が省ける
「形態安定」や「ノンアイロン」のワイシャツはシワが出にくい加工がされており、洗濯後にアイロンがけをしなくてもある程度形を保つことができます。
形態安定加工のないワイシャツだと、自宅で洗濯しても細かくアイロンがけしなければ、シワが大きく残って、見た目も良くありません。
また、都度クリーニングに出せば、綺麗なワイシャツにできますが、それだけお金もかかってしまいます。
ただ、「形態安定」シャツはアイロンがけが完全に不要となるわけではありません。
干し方や洗い方によってはアイロンがけをしなくても綺麗な形を維持できますが、アイロンがけをした方がより綺麗な状態を保つことができます。
一方、「ノンアイロンシャツ」は基本アイロンがけ不要です。
クリーニングに出すよりもコストを抑え、かつアイロンがけの手間も省けるとして、シワになりにくい加工がされているワイシャツは非常におすすめです。
ノンアイロンシャツの特徴や手入れの仕方については、下記コラムでまとめています。
こちらも参考にしてみてください。
参考:参考:アイロンが不要なワイシャツ「ノンアイロンシャツ」とは?
汗をかきやすいなら吸水速乾や通気性の良いものを
汗をかきやすい人には「吸水速乾」機能のあるワイシャツがおすすめです。
そして、「カラミ織り」など通気性の高い織り方や、高通気の素材を用いたワイシャツであれば風通しも良くなります。
他にも、通常は2枚の生地で仕立てられている背ヨークを1枚の生地で仕立てる「一枚ヨーク」のワイシャツであれば熱を逃がしやすく、夏場でも涼しく感じます。
汗に悩む人であれば、吸水速乾機能のほか、通気性の良いワイシャツを選ぶのが良いでしょう。
抗菌防臭加工付きなら長時間着ていても安心
仕事や式典など、ワイシャツを長時間着ることの多いシーンでは、匂いも気になってきます。
「抗菌防臭」加工の施されたワイシャツであれば、このような状況でも匂いを抑えてくれます。
ただし、何度も着用したワイシャツだと、度重なる洗濯で抗菌防臭加工が弱まっている可能性が高いです。
この場合は新しく買い直すことをおすすめします。
シーンごとのワイシャツの選び方
それぞれのシーンにおいては「印象」と「マナー」を重要視して、選ぶ必要があります。
ビジネスにおいてはある程度きっちりとしたワイシャツが適しており、結婚式やお葬式などでは、よりフォーマルさが求められます。
そしてワイシャツに関するマナーも存在するため、そのマナーを守りつつ、最適なワイシャツを選ばなければいけません。
では、シーンごとで具体的にどのようなワイシャツが適しているのかを紹介していきます。
ビジネス用のワイシャツを選ぶ場合
ビジネスシーンにおいては選択肢の幅が大きいです。
色は白のほか、淡い色のシャツならば基本的にOKで、デザインも細いストライプやチェックなど、落ち着いたものであればビジネスシーンには適しています。
襟について、現在では「ワイドカラー」が主流となっていますが、「レギュラーカラー」や「カッタウェイ」、「ボタンダウン」など、ある程度自由に選んでも構いません。
また、面接や新入社員などはリクルートスーツを着ることになると思いますが、この場合も「白無地」のワイシャツを着た方が印象も良くなるのでおすすめです。
色や柄の主張が激しいものやフォーマル要素の強すぎるワイシャツは、ビジネスシーンに適さないワイシャツとなってしまいますが、それ以外ならば比較的問題ありません。
会社の雰囲気や、来客など人と会う機会があるといった違いで使い分けていきましょう。
冠婚葬祭などフォーマルさが求められる場合
結婚式の参加者であれば、ビジネス用のワイシャツをそのまま着ても問題ありません。
色とデザインについては「白無地」が無難ですが、友人や同僚といった関係の結婚式に参加する場合は薄い青やピンクなど、淡い色合いのシャツでも、マナーとして問題ありません。
襟についてはフォーマルの場になるので、「レギュラーカラー」や「ワイドカラー」など、カジュアル要素のないものを選びましょう。
新郎もしくは新郎新婦の父などは、スーツではなく正礼服であるタキシードを着用することになるため、「ウイングカラー」のワイシャツも選択肢に加わります。
そして、お葬式も同様にフォーマル向けのワイシャツを着用する必要がありますが、「白」以外は厳禁です。
より厳粛な場であるため、それだけマナーも厳しくなると覚えておきましょう。
オフィスカジュアルやクールビズ用のワイシャツを選ぶ場合
ジャケットを着ない「クールビズ」においては、ワイシャツが目に留まりやすいです。
そのため、白や淡い色で夏に合った色味であるほか、「ボタンダウン」や「カッタウェイ」で少しカジュアル寄りにまとめると、おしゃれな印象になります。
普段あまり柄物を着ないのであれば、クールビズに際して細いストライプ柄のワイシャツを試してみるというのも良いでしょう。
また、オフィスカジュアルにおいては、淡い色味以外を選んでみても良いでしょう。
黒やネイビーなどのドレスシャツであれば、カジュアルであっても整った印象を与えるので、合わせやすいです。
逆に「レギュラーカラー」の白無地ワイシャツなど、フォーマルさのあるものを着てしまうと浮いてしまう可能性があるため、普段スーツの中に着ているワイシャツを、オフィスカジュアルやクールビズに使いまわすのはあまりおすすめできません。
ただ、ビジネスシーンや冠婚葬祭と比べて、オフィスカジュアルやクールビズにおける服装のルールは厳しくありません。
さまざまな色やデザインのワイシャツを着ることができる機会として、おしゃれを楽しんでみるのも良いでしょう。
ORIHICA(オリヒカ)のおすすめワイシャツ
ORIHICA(オリヒカ)ではさまざまなシーンに合ったワイシャツを数多く取り揃えています。
また、デザインや色のバリエーションも豊富で、おしゃれを楽しみやすくなっています。
リーズナブルで使いやすいものから着心地の良いもの、フォーマル向けのワイシャツまで、いくつかおすすめの商品をピックアップして紹介していきます。
ハッピープライスシャツ
リーズナブルな価格ながらも形態安定機能や抗菌防臭機能が追加されたワイシャツです。
デザインもボタンダウンやストライプ柄などを取り揃えており、淡いカラーバリエーションで展開しています。
毎日ではなくても、スーツを着る機会が定期的にある方など、ワイシャツを準備しておきたいといった方にぴったりでしょう。
スーパーノンアイロンストレッチシャツ
トリコットニットを素材にしており、動きやすく快適な着心地のストレッチ性のあるワイシャツです。
アイロンがけをしなくても綺麗なシルエットとなる「スーパーノンアイロンシャツ」であり、自宅で洗濯しやすいです。
そして、汗をかいても乾きやすく、また汚れが落ちやすい「水溶性防汚加工」も施しています。
通年で使えるワイシャツであり、手入れもしやすさから一枚あると便利なものになっています。
スーパーノンアイロンコットンシャツ
ポリエステル100%の「スーパーノンアイロンストレッチシャツ」に対して、こちらは綿100%素材で作られています。
綿による肌触りで着心地も非常に良く、また高い形態安定性を持つため、アイロンがけ無しで綺麗に着ることができます。
定番の白やストライプに限らず、ピンクなどのおしゃれなカラーバリエーションも取り揃えており、見た目・着心地ともに優れたワイシャツとなっています。
LUXE(リュクス)ラインシャツ
綿100%の上質な高級生地仕様のハイクオリティなワイシャツです。
高級シャツの代名詞でもある、縫い目が出ない脇巻伏せ本縫い8mmの仕様をはじめ、衿もやわらかい「フラシ芯地」となっており、こだわり抜かれたものとなっています。
形態安定・抗菌防臭機能などもあり、仕事・フォーマルどちらでも使いやすくなっています。
着心地の良さを求める方におすすめしたいワイシャツです。
フォーマルシャツ
ORIHICAではフォーマル仕様のシャツも取り揃えています。
基本の白無地から織り柄の入ったものやデニム風など、さまざまなシーンでフォーマルかつおしゃれな印象を与えられます。
また、通常のワイシャツと同様に多くのフォーマルシャツに形態安定加工が施されているため、お手入れも簡単です。
よりフォーマルに適したワイシャツとなっているので、パーティーなどにはうってつけのワイシャツです。
自分に最適のワイシャツを見つけよう
ワイシャツは基本的にジャストサイズを選び、シーンによって色やデザインを使い分けることになります。
特にビジネスにおいては長い時間着ることもあり、着心地も大事な点でしょう。
そのため、いくつか着てみて、自分に最適なワイシャツを見つけるのが重要になってきます。
もしコーディネートに迷った際は、こちらのORIHICAスタッフによる各種ワイシャツを用いたコーディネート例を参考にしてみてください。
また、ORIHICAでは一部店舗に限られますが、一着 ¥7,689(税込)からオーダーシャツの製作を請け負っています。
自分にぴったりのワイシャツが見つからないというときは、一度オーダーシャツを試してみるのもおすすめです。
参考:ORIHICAでオーダーシャツを作ろう! オーダーシャツを仕立てるメリットと作り方
関連リンクはこちら
ワイシャツの生地の種類とそれぞれの特徴
どのワイシャツを選べばいい? ワイシャツの色が与える印象
いつ買い換えるのがおすすめ? ワイシャツの買い替えタイミング
どう着こなす? ウイングカラーシャツの着こなしのポイント
ワイシャツとネクタイの色の組み合わせ方
ORIHICAオンラインショップでアイテムを探す