どのワイシャツが良い? ワイシャツの襟の種類とシーン別の選び方

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どのワイシャツが良い? ワイシャツの襟の種類とシーン別の選び方

ワイシャツも、スタイルや、生地、襟によってさまざまな種類に分類されます。シーンや体型によって、ピッタリなシャツを選ぶのは、なかなか奥が深いものです。ここではワイシャツの襟の種類と、シーン別の選び方、似合う体型についてまとめます。

  1. ワイシャツの襟(カラー)の種類を知ろう
  2. シーン別のワイシャツの選び方
  3. 自分に合ったワイシャツ選びのポイントは?
  4. 洗い方にも注意してワイシャツを長持ちさせよう

ワイシャツの襟(カラー)の種類を知ろう

ワイシャツの襟にいろいろな形があることは知っていても、それぞれどんな特徴があるのかは意外と知らない人も多いはず。ここでは、代表的なワイシャツの襟の種類について紹介します。

レギュラーカラー


最も一般的なカラーです。襟の角度は65度というのが一般的。ただ、時代によって襟の長さや開き具合は多少変化します。フォーマルな席ではこれが基本となりますが、最近の傾向としてはビジネスシーンでは、それほど普遍的というわけでもありません。

ワイドカラー


襟が大きく広がっているのが特徴です。襟の角度は100~140度程度。Vゾーンがすっきりとした印象になり、英国調のスーツに合います。ネクタイの結び目は大きめに作ると収まりが良くなります。

セミワイドカラー


レギュラーとワイドの中間的なデザインの襟です。角度は90度前後。ビジネスマンらしい印象になり、最近では若い人から年配の人まで最も人気のあるスタイルです。最近のスーツのジャケットのデザインもセミワイドとの組み合わせを考慮に入れたものが多いので、合わせてみると意外としっくりくるはずです。

ボタンダウンカラー


襟にボタンが付いていて、身頃に留めるようになっているのが特徴です。アメリカントラッドなネイビーブレザーなどに合い、ややカジュアルな雰囲気になります。ネクタイを外してもサマになるので、クールビズなどノーネクタイでも着用されます。

ドゥエボットーニカラー


台襟(第1ボタンの部分)にボタンが2つ付いているシャツです。ドゥエボットーニはイタリア語で「ボタンが2つ」という意味。ドゥエボットーニでボタンダウンのシャツも少なくありません。襟が高くなっているので、ノーネクタイでの着こなしが最適です。

ホリゾンタルワイドカラー(カッタウェイカラー)


角度がほぼ180度まで開いた襟がホリゾンタルワイドカラーです。ホリゾンタルとは「水平」という意味。また、ほぼ同じ形ですが、襟の角度が190度以上に開いた襟型をカッタウェイカラーと呼ぶこともあります。

ナローショートカラー(ショートポイントカラー)


襟の長さが短い襟型をナローショートカラー、またはショートポイントカラーと呼びます。ショートカラーはロングの場合よりもややカジュアルで軽快な印象に。なお、ナローカラーは襟の角度が約60度以下の狭い襟型のことを指します。

ウィングカラー


首の周囲を包むような立ち襟と、鳥の翼のように小さく折り返された襟先が特徴の襟型です。古くから格式の高いフォーマルな襟の形として知られ、日本でも結婚式や披露宴、パーティーなどでよく着用されています。

バンドカラー(スタンドカラー)


バンドカラーはネックラインに帯(バンド)状の襟が付いている襟型です。スタンドカラーはネックラインに沿って立てた折返しのない襟の総称で、バンドカラーはスタンドカラーの一種と言えます。襟のないノーカラーとも似ていますが、厳密には別物です。カジュアルシャツに多くみられますが、近年ビジネスカジュアルの浸透により人気の襟型です。

タブカラー


左右の襟にお互いをつなぐ紐(タブ)が付いているのが特徴です。タブはスナップボタンで留めるタイプ(ホックタブ)、ボタンで留めるタイプ(ループタブ)があります。ネクタイを締めると襟に立体感が出ます。ネクタイを締めた時に立体感が出るタイドアップ専用のクラシカルな襟型です。

ラウンドカラー


襟先が丸くカーブしたデザインの襟です。丸襟とも呼ばれます。一般的なデザインの襟よりマイルドな印象を与え、堅苦しい雰囲気をやわらげます。そのためオフィスカジュアルなどで人気があるクラシックな襟型の一種です。

ピンホールカラー


襟先の中ほどにアイレット(ハトメ)が開いていて、ピンを通すことのできる襟です。タブカラーと同じように、ネクタイをリフトアップして立体的に見せることができます。ドレッシーな襟型の一つですが、ビジネスよりもパーティーや二次会などの華やかな場にふさわしいでしょう。

ワンピースカラー


台襟と言われる部分がなく、襟と前立ての裏部分が1枚の生地でつながって作られています。ノーネクタイでも襟が綺麗に立つため、クールビズなどネクタイを締めなくてもキチンと見せたいときにおすすめです。

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シーン別のワイシャツの選び方

ワイシャツには多くの種類があるため、シーンに合わせてどんなシャツを選ぶべきか迷ってしまう人も多いのでは。ここではビジネス、ビジネスカジュアル、フォーマルの3つのシーン別に、適したシャツの選び方を説明します。

ビジネスシーンでネクタイと合わせる場合の選び方


ビジネスシーンで最も汎用性が高いのはスタンダードなワイドカラーかセミワイドカラーでしょう。ワイドカラーやセミワイドカラーシャツは真面目・誠実という印象を与えることができ、どんな業界や企業でもシーンを選ばず着用できます。ネクタイの締め方はシンプルなプレーンノットが万能でおすすめです。

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ビジネスカジュアルシーンなどノータイで着る場合の選び方


クールビズなどオフィスでノーネクタイで過ごすときは、襟が型崩れしにくいボタンダウンや襟に高さのあるドゥエボットーニのワイシャツが活躍します。

ボタンダウンやドゥエボットーニは、ノーネクタイのときは第一ボタンを外すと襟元にロールができてVゾーンがスッキリ品良く決まります。またバンドカラーシャツも独特の味わいがあります。

フォーマルな場面で着る場合の選び方


結婚式のシーンでおすすめなのはウィングカラーシャツです。ボウタイかアスコットタイと組み合わせることで華やかなイメージを演出できます。タキシードや略礼装のブラックスーツとのコーディネートは結婚式や披露宴で活躍するでしょう。ドレスコードの縛りが少ない結婚式の二次会などのパーティーでは、ウィングカラーシャツとボウタイ・アスコットタイをカジュアルなスーツに合わせるというのもオシャレです。
また、お通夜やお葬式などの弔事には、白無地のレギュラーカラーかワイドカラーが適しています。黒い弔事用のネクタイを合わせることが一般的です。

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自分に合ったワイシャツ選びのポイントは?

まず必ず採寸をして、自分の身体のサイズを知ることが必要です。ネック(首まわり)サイズ、裄丈(首の中心から肩を通って親指の付け根まで)、胸回りと胴回りのサイズをお店などで測ってもらいましょう。一般的にネックは実寸プラス2~3cm、裄丈は実寸プラス3~4cmがベストです。

その上で、スリムフィットのシャツを選ぶか、レギュラーフィットのシャツを選ぶかを決めます。スーツがスリムな場合は、シャツもスリムである必要があります。体型ががっちり型の人はレギュラーフィットのものを選ぶことになるでしょう。スリムなシルエットは数年前に流行しましたが、現在のトレンドはクラシック志向になっており、標準的なシルエットに戻りつつあることも考えて選択してください。

襟の形をどれにするか、スーツと合わせてみた全体の印象がどうかなどは、店員さんと相談しながら試着して確認するのが一番です。少なくとも最初の数枚は採寸してくれるお店で購入しましょう。まず白と青のシャツ、柄物も加えるなら白地にピンストライプなどのオーソドックスなデザインのシャツを買うと応用が効くでしょう。

また、ORIHICAではリーズナブルな価格で仕上がりもスピーディー、気軽にオーダーシャツを作れるORIHICAの「パーソナルオーダーシャツ」を取り扱っています。世界に1枚だけのオリジナルシャツが欲しい、自分にぴったりフィットするシャツが欲しい方はぜひご利用ください。

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洗い方にも注意してワイシャツを長持ちさせよう


ワイシャツで汚れやすい部分は襟元と袖口です。これらの汚れの正体は皮脂によるもので、酸化すると黒ずんで落ちにくくなります。脂質汚れには市販の部分洗い用洗剤を使うのも良いのですが、実は昔ながらの固形の洗濯石鹸を襟元などにこすりつけてから洗濯するのが効果的です。それでも落ちない場合には食器用の洗剤を使うと脂を分解してくれるので、とっておきの手段として使えます。

なるべくダメージを与えず長持ちさせるためには、常套手段ですが、シャツが入る洗濯ネットに入れて洗うようにします。その際シャツを裏返しにすると汚れやすい襟まわりやカフスの汚れも落ちやすく生地も傷めません。脱水時間はいつもより短めに設定したほうがダメージは減ります。針金ハンガーなどを使うとハンガーの跡がついてしまいますので、干すときにはなるべく太めのハンガーを使います。そして、ボタンは第二ボタンまでを留めて干しましょう。こうすることで襟や肩の型崩れを防ぐことができます。

いつでもパリッとしたシャツを着ている人は清潔感があり、オシャレに見えます。毎日変えるものなので、ワイシャツ選びと洗い方に気をつけて、周囲と差をつけましょう。

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