ウォームビズの服装は?男性にぴったりの秋冬向けビジネスカジュアルコーデやおすすめアイテムを紹介
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夏のクールビズと同様、秋冬のビジネススタイルとして定着しつつあるウォームビズ。
男性の場合、暖かく過ごせてビジネスシーンにもふさわしい服装とはどのようなものなのでしょうか。
寒い季節にマッチした上手な重ね着、素材選び、配色を実践するために必要な基本的考え方やコーディネート例をご紹介します。
- ウォームビズとは?
- 男性のウォームビズの基本
- ウォームビズに適した服装の選び方
- 男性のウォームビズで避けたほうが良い服装
- 秋冬のスーツ&ビジネスカジュアルコーディネート
- ORIHICA(オリヒカ)のウォームビズ向けおすすめアイテム
ウォームビズとは?
ウォームビズとは、地球温暖化対策の一つとして冬期の暖房時の室温を20℃を目安に設定し、服装を「働きやすくて暖かく格好良い」ビジネススタイルで過ごすことを趣旨としたキャンペーンです。
環境省が2005年に提唱して始まり、各省庁や自治体、民間企業、家庭での実践を呼びかけています。
また、環境省は洋服だけでなく、冷えを防止する食生活や熱を逃さない住まいの工夫など、衣食住全般にわたる取り組みを提案しています。
男性のウォームビズの基本
ウォームビズと言っても、ただ暖かい服装をすれば良いというわけではありません。
ビジネスシーンにおいては、普段のスーツスタイルやジャケパンスタイルに、寒い季節に適したアイテムを加える服装をすることが、ウォームビズへの対応となります。
ほかにも、素材や作りがウォームビズに適したものを選ぶのも基本のひとつになります。
では、ウォームビズ用のメンズファッションとはどのようなものか、解説していきましょう。
スーツの場合はスリーピースのスタイルがおすすめ
ウォームビズにおけるスーツスタイルで活躍するのがスリーピースです。
ジャケット・ベスト(ジレ)・スラックスで構成されるスリーピーススタイルにはクラシカルなイメージがありますが、最近は若い人の間でも人気が上昇しています。
素材はフランネル、ツイード、サキソニーなど冬向きのものを選べば暖かさが増して、見た目にもおしゃれになります。
さらに、スーツやジャケパンと素材や色の違うジレを組み合わせる着こなしもおすすめです。
無地のスーツにチェックのベストなどを合わせてみましょう。
ジャケパンスタイルの場合、ジャケットは秋冬用を着用する
センスの良さを感じさせるジャケパンスタイルですが、ウォームビズで着用する際は、秋冬用のジャケットを選ぶようにしましょう。
見た目のデザインは同じようであっても、春夏物と秋冬物では素材も機能性も異なるからです。
秋冬物なら、保温性を重視した素材や機能を持たせているので、室温を抑えた室内でも暖かく快適に過ごすことができます。
春夏物で重視しているのは、通気性を持たせたり背抜き加工を施したりして、いかに熱を逃して涼しく過ごせるかです。
生地の薄さも目につき、周囲の人に対して見た目にも寒々しい印象を与えることになりかねません。
ウォームビズを意識するからこそ、秋冬物の素材を着用することがポイントともいえます。
ネクタイを締めるかどうかは会社のルール次第
クールビズの場合は「ノーネクタイ」が基本となっていますが、ウォームビズの場合は特に定められていません。
企業によっては、タートルネックやセーターなどを用いたビジネスカジュアル寄りの服装でも良いとして、ノーネクタイでも可としているところもあれば、スーツ着用をルールとしている会社であれば、ネクタイを締めた方が良いでしょう。
服装と併せて、ネクタイの有無については会社で定められたルールに従うようにしてください。
なお、スーツやジャケパンスタイルでネクタイを締めるときも、秋冬向けの素材を選ぶと季節感が出ます。
ウールやカシミアなどの素材のネクタイは胸元が柔らかく暖かい印象になるので、おすすめです。
ウォームビズに適した服装の具体的な選び方
「働きやすくて暖かく、ビジネスシーンに適した格好良い服装」がウォームビズに適した服装になるため、見た目も意識する必要があります。
そのため、見えにくいインナーで工夫したり、スーツやジャケットに合った重ね着をしたりと、TPOを考えて服装を選ぶことになります。
基本を押さえたところで、より具体的にどのようなアイテムを選べば良いのかを考えてみましょう。
秋冬仕様のワイシャツや保温効果のある肌着などを選ぶ
ワイシャツを用いた服装をする場合、素材だけではなく、保温性があるなどの機能が備わったものを選ぶようにしましょう。
定番のブロード、少しカジュアル寄りならヘリンボーンなどの素材が秋冬にマッチします。
オックスフォードやツイルはどちらかと言えば春夏向けになりますので、ウォームビズで着るには適していません。
また、ワイシャツの下には薄くて保温効果の高い防寒シャツを着用したり、保温効果のあるタイツや靴下で足元を温めるなど、体温を逃がさないような肌着を選ぶとより快適です。
タートルネックなど首や手首から熱を逃がさないもの
ワイシャツ以外のジャケパンスタイルのインナーとして、首元を包めるタートルネックや露出の少ないクルーネックなどを選ぶと良いでしょう。
また、手首も締まった形状の袖になっている方が熱を逃がしにくいです。
注意点として、袖や首元が伸びてしまうとだらしない印象になってしまうので、着古してしまっているアイテムは新調することをおすすめします。
セーターなど重ね着を活用する
ジャケットの下にセーターを着用するのもウォームビズの定番スタイルです。
セーターは薄手で無地のものが最も合わせやすいでしょう。
また、前ボタン仕様になっているカーディガンタイプであれば、簡単に脱いだり着たりできるので、体温調整がしやすいです。
男性のウォームビズで避けたほうが良い服装
室温を抑えたオフィスでも暖かく快適に過ごせる服装を選ぶというのがウォームビズの基本的な趣旨です。
ただし、ビジネスにふさわしいスタイルであるのがその前提になります。
例えば、カジュアルな服や、ウォームビズ向けのアイテムといっても色や柄が似つかわしくないといったことが挙げられます。
また、着こみすぎたり、厚手の服を重ねたりしてしまうと見た目の印象もビジネスシーンとは合わなくなってしまうので、なるべく避けたい服装になります。
カジュアル過ぎるアイテムは避けた方が良い
完全私服可であったり、そこまで厳しくないオフィスカジュアルが服装として許可されているのであれば、問題ないこともありますが、スーツやある程度きっちりとしたビジネスカジュアルがルールとなっている場合は、パーカーやスウェットシャツなどカジュアル過ぎるアイテムは避けましょう。
そもそも襟付きシャツにパーカーの組み合わせなどは印象がちぐはぐになってしまううえ、ビジネスパーソンとしての常識にも疑問を持たれかねません。
スーツやジャケパンには薄手のセーターなど、ビジネスシーンに適しているアイテムを合わせるようにしてください。
柄物や鮮やかな色味を採用しすぎないように注意
ウォームビズでよく使われるアイテムのひとつにニットがあります。
セーターを着用する際の注意点としては、アーガイルなどおしゃれな模様をほどこしたものもありますが、柄物はカジュアル寄りになるため多用するのは避けたほうが無難です。
色もあまり鮮やかなものではなく、グレーやネイビー、黒などの定番色のほうが、ワイシャツやスーツに合わせやすくなります。
分厚い服を着すぎないようにする
厚手の服は確かに暖かいものの、重ね着すると着ぶくれしているように見える場合があります。
動きにくくなるだけでなく、見た目も良くありません。
薄手であっても発熱機能や保温機能のあるインナーやウェアを上手に取り入れて、スマートなコーディネートに仕立てる方がビジネスシーンにおいては適しています。
秋冬のスーツ&ビジネスカジュアルコーディネート
最後に、ウォームビズにおすすめのコーディネートをご紹介しましょう。
スリーピーススーツスタイル
グレーのスリーピーススーツに茶系のネクタイなどのアイテムを組み合わせて、冬らしい落ち着いた雰囲気に。
冬向けの素材を選ぶのも大切ですが、色合いも季節を意識するとさらに暖かみのあるコーディネートになります。
自分の体にしっくりとなじむスリーピーススーツを持っていれば、それだけで秋冬のビジネススタイルの完成形の一つを手に入れたようなものです。
ダウンジレスタイル
ジャケットとダウンジレを着用したスタイルです。
ダウンジレは保温性に優れ、一枚羽織るだけでも暖かく、ウォームビズにぴったりのアイテムです。
ベストを取り入れたことでキチンと感が増し、ビジネスカジュアルとしても最適です。
カーディガンスタイル
先にも述べた通り、カーディガンは脱ぎ着しやすいために体温調整しやすく、使いやすいアイテムです。
Tシャツの上に1枚羽織るだけでもきっちりとした印象を与えられるので、私服勤務やテレワークをされている方におすすめしたいコーディネートです。
ジャケパンスタイル
いつものジャケパンスタイルに、Vネックセーターとウールタイをコーディネート。
ビジネスカジュアルが許される会社なら、こちらもウォームビズで大活躍するスタイルです。
冬らしい素材のアイテムを採り入れることで着心地も見た目も暖かに。セーターやウールタイはスーツと組み合わせてもおしゃれに着こなせます。
ORIHICA(オリヒカ)のウォームビズ向けおすすめアイテム
ORIHICA(オリヒカ)でもウォームビズに適した秋冬向けのアイテムを取り揃えています。
セット商品から、ベスト・ジャケットなどそれぞれ単体でも買うことができるので、ウォームビズに向けて足りないものをチェックしてみてください。
その中でもおすすめのアイテムをいくつか紹介していきます。
スリーピーススーツ
スリーピーススーツは秋冬のウォームビズだけではなく、結婚式やその二次会などパーティーシーンでも使えるスーツになっています。
中に着るベストはリバーシブル仕様になっているものもあり、シーンによって使い分けたいという方にはリバーシブルベストが含まれたセットがおすすめです。
またはビジネス着用が主となる場合はウォッシャブルタイプを選ぶと、日々の手入れがしやすいです。
一着持っているとさまざまなシーンで活躍できるため、非常に便利です。
ビズニット
ベーシックなデザインのため、プライベートからオフィスカジュアル、在宅ワークまでオンオフ兼用で大活躍するニットです。
ウォッシャブル仕様のため、ご自宅で洗うこともできます。
首元のデザインはタートルネック・モックネック・クルーネック・Vネックと取り揃えており、好みの形を選ぶことができます。
また、同様にウォッシャブルのカーディガンやベストもありますので、脱ぎ着したいといった方にはこちらもおすすめです。
TTHE THIRD SUITS®コーデュロイ
「ゆるすぎず、堅すぎない」次世代のスーツとしてORIHICA(オリヒカ)で取り扱っている「THE THIRD SUITS®」にも、秋冬仕様としてコーデュロイ(畝)素材を用いたジャケットやスラックスがあります。
コーデュロイはその構造から保温効果があり、また見た目にも暖かい印象を与えるので寒い季節のビジネスカジュアルにはぴったりのアイテムです。
どのようなインナーにも合わせやすいので、セットで持っておくと便利でしょう。
ゴロつきにくいソックス(スマ暖ソックス)
通常の「ゴロつきにくいソックス」とは異なり、吸湿発熱レーヨン・中肉素材を使用した暖かい靴下です。
ウォームビズにピッタリのアイテムであることに加え、抗菌防臭仕様なので、汗や蒸れによる気になるニオイの発生を軽減する効果もあります。
オンオフ使えるデザインで、ビジネスカジュアルにも適しており、非常に便利なアイテムです。
TPOを踏まえて、見た目にもスマートな防寒対策を
男性のウォームビズスタイルは、冬らしい素材感を意識したアイテムを選んで組み合わせるのがコツです。
スーツはスリーピースを中心に、ビジネスカジュアルにおいてはセーターを重ねて、暖かいながらもスマートな見た目を心がけるようにしましょう。
また、暖房時の気温が20℃を目安とするウォームビズであっても、意外と室内にいると暑く感じることもあります。
ひとつのアイテムで暖かさを保つより、時には体温調整が必要になる場合もありますので、重ね着する際も上手く脱ぎ着できるのがベターです。
ORIHICAスタッフによるコーディネート例もありますので、アイテムの組み合わせに悩んだときはこちらも参考にしてみてください。
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