スーツに合うコートはどれ?ビジネス向けの選び方から年齢別にぴったりのメンズ用コート・コーデを紹介
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秋冬の寒い季節、ビジネススーツに合わせるアウターとしてどんなコートを選べば良いのでしょうか。
種類も多く、いざ購入しようとすると迷ってしまいがちな、ビジネススーツに合わせるコートの選び方について解説します。
- メンズコートの種類
- スーツに合うメンズコートの選び方とポイント
- コートと服装を合わせるときの注意点
- コートに付いているベルトの結び方
- スーツに合わせるときのコートの着こなしコーディネート
- ORIHICA(オリヒカ)おすすめのビジネス向けコート
メンズコートの種類
知っているようで実はよく分かっていないことがある、コートの種類。
まず、どのようなものがあるのか、スーツに合うコートを選ぶためにも、しっかりと覚えておきましょう。
スタンドカラーコート
スタンドカラーコートは名前の通り、「立襟(たちえり)」と呼ばれる仕様で、襟を立てて着用します。
襟が立っているので防風性に優れ、マフラーなしでも首元が暖かいのが特徴です。
また、襟が小ぶりなため、マフラーと合わせやすくバランスよく着こなせます。
ビジネス、カジュアルどちらでも使いやすいコートです。
ステンカラー(soutien collor)コート
最もベーシックで、ビジネスコートの代表と言えるのがステンカラーコートです。
襟の後ろ側が若干高く、前が低く折り返す形になっているのが特徴。
昔ながらのシルエットのものはラグラン袖でゆったりした着心地になっています。
第一ボタンを止めずに着ると下のネクタイを覗かせることができます。
なお、「ステンカラー」とは、フランス語において「支える」を意味する「ステン(Soutien」に由来するか、もしくは襟の形を示す「スタンド・フォール・カラー」という英語がなまったことで生まれた和製英語であるとされています。
チェスターコート(チェスターフィールドコート)
チェスターフィールドコートとも呼ばれます。
襟のデザインは背広の襟と似ていて、丈は長く、シンプルでありながらフォーマルな雰囲気を持つコートです。
スーツやドレスアップしたスタイルに似合う一方、カジュアルな服装にあえてチェスターコートを羽織るのも最近の流行です。
キルティングコート
キルティングコートはキルティング加工で作られたコートのことで、もとはエリザベス女王に仕える女官が考案したものと言われています。
耐久性と防寒性に優れていますが、スポーティーなイメージもあります。
スーツに合わせるならステンカラーコートに準じた形のものなどを選びましょう。
トレンチコート
トレンチコートは大きな襟を備え、前ボタンはダブル掛けもしくはシングル、肩にはエポーレット、腰はベルトで締めるスタイルのコートです。
もとは第一次世界大戦時にイギリス軍が用いていた軍用コートでしたが、その後、ビジネスコートとして定番化しました。
スーツとの相性も抜群です。
ダッフルコート
フード付きで、前はボタンではなくトグルという留め具で留めるのが特徴です。
もとは北欧の漁師の仕事着、その後第二次大戦時にイギリス海軍の防寒具として採用された歴史を持ちます。
カジュアルな印象のコートで、スーツに合わせることはあまり多くはありませんが、合わせることも可能です。
ピーコート
ピーコートも漁師や船乗り、海軍に愛用された防寒用コートです。
前のボタンがダブル掛けになったものが基本ですが、最近ではシングルやタイトなシルエットのものも見かけます。
基本的にはカジュアルなアイテムで、ダッフルコートと同様、スーツと組み合わせるにはややテクニックが必要です。
スーツに合うメンズコートの選び方とポイント
スーツに合うコートを選ぶには、ファッションとしてのコートよりも、スーツとの相性を意識しなければなりません。
スーツに合うコートは、以下のポイントを押さえて選びましょう。
色や柄、デザインはシンプルなものを選ぶ
ビジネス用のコートを選ぶ際は基本的にシンプルなものを選ぶようにしてください。
色はどんなスーツとも合わせやすい黒、グレー、ネイビー、ベージュなどベーシックなものから選ぶのが良いでしょう。
グレーとベージュのように明るめの色と暗めの色でそれぞれそろえておくと、スーツとの組み合わせによって違いを楽しむこともできます。
また、スーツに着るコートの場合は無地の柄の方が無難です。
チェック柄のコートなど柄付きのものは、ビジネスシーンだと目立ち過ぎてしまう可能性もあるので、避けた方が良いでしょう。
デザインとしては「ステンカラーコート」「トレンチコート」「チェスターコート」の3種がスーツに合わせやすくておすすめです。
「ダッフルコート」や「ピーコート」、「キルティングコート」はカジュアル寄りのデザインなので、ビジネスカジュアルであれば合うのですが、先述した3種類の方がスーツにはよりぴったりです。
着丈はジャケットが隠れるひざ上くらいを目安に
スーツにコートを合わせる場合は、基本的にロング丈のコートを選ぶことをおすすめします。
スーツスタイルではジャケットを着用するので、ショート丈だと上着の裾がはみ出すことがあり、見栄えも悪くなります。
コートの着丈はひざの上くらいに来るくらいのものを選ぶと良いでしょう。
もしロングコートでは動きづらい・重たいという人には、お尻が隠れるくらいの着丈である「ハーフ丈」のコートもおすすめです。
肩周りや袖の長さは試着して丁度良いサイズを確認
スーツの上に着ることになるため、あまりにぴったり過ぎるサイズを選ぶと窮屈で苦しくなったり、袖からシャツがはみ出して見た目が悪くなったりすることがあります。
そのため、多少ゆとりのあるサイズがコートにおけるジャストサイズと考えると良いでしょう。
まず、スーツ用のコートを選ぶときは、ジャケットを着た状態で試着して、サイズを確かめるようにしてください。
そのうえで、肩回りについては指1本分くらいのゆとりがあり、袖丈はシャツまでしっかり隠れるものがベストです。
また、マフラーを利用することが多い場合は、首回りについても余裕があると良いでしょう。
腰周りはプラス15cm程度の余裕があると良し
コートのサイズを試着して確かめるとき、必ず一度は前を留めて確認するようにしましょう。
肩周りや袖の長さは丁度良くても、ボタンを留めたときに多少突っ張るようであれば、ひとつ大きめのサイズに合わせるか、体型に合った作りのコートを探した方が良いと思われます。
ボタン部分が突っ張っていると、その部分の生地も伸びてしまい、コート自体の形が崩れてしまいます。
しかし、ゆとりを取り過ぎると、今度はかえって太っているように見えます。
大体15cmほどの余裕があるとボタンも留めやすく、丁度良いシルエットになるので、こちらを目安に腰周りのサイズもチェックしてみてください。
コートと服装を合わせるときの注意点
アウターとして見た目の多くを占めるコートですが、そのため季節に応じて使い分けたり、シルエットには気を遣う必要があります。
寒くなってきたからとりあえずコートを着るというのではなく、季節感や見た目を考えたうえで最適なコートを着ることで、よりおしゃれ度もアップするでしょう。
では、特に気を付けたい点について、解説していきます。
厚手のコートと薄手のコートを使い分ける
秋の初めや春になったばかりの頃はまだ肌寒い気温の日もあると思いますが、そのような時期に厚手のコートを着ると季節感の無い服装になってしまいます。
冬用となる厚手のコートは、最高気温が13℃以下になる頃から着るのが目安です。
地方によっては異なるものの、時期としては11月下旬から12月にかけてがコートを着始める時期になるでしょう。
薄手のコートは、15℃前後の多少暖かい時期に着るものです。
時期的には秋は10月下旬から、春は3月から4月上旬までが目安になります。
シルエットはスマートに見えるものを選ぶ
コートのシルエットは、その年によってトレンドが変わります。
若い世代を中心にビッグシルエットやオーバーサイズのファッションが最近では人気ですが、ラフな印象になりがちです。
大きめなサイズのコートはNGではありませんが、スーツと合わせるとダボっとしてだらしなく見えてしまうので、先述したサイズ感に気を付けつつ、シルエットもキレイに見えるように試着時には確認するようにしましょう。
コートに付いているベルトの結び方
トレンチコートのベルトを結ばず、両端をポケットインしている人をたまに見かけます。
あえて飾らないスタイルにするのも悪くはないのですが、腰に巻きつけずに後ろで結ぶ方法もいくつかあるので、ワンポイントのおしゃれに活用するために紹介していきます。
ワンテール
後ろでベルトの先を垂らす結び方です。
後ろでバックルにベルトをセットしたら、輪を作りながらベルトの先を腰に回しているベルトの下から上に向かって通し、さらに輪の中に通して下に垂らします。
ベルトが長いときには同じ要領で何周か輪に通し、長さを調節しましょう。
ダブルテール
こちらはベルトの先とバックル、両方を垂らす結び方です。
後ろでベルトの先が上になるようにバックル側と交差させ、ベルトの先を腰に回しているベルトの下から通して一回結びます。
さらに輪を作りながら、同じようにベルトの先を腰に回したベルトの下から通して、今度は作った輪の中にベルトの先を上から通して結びましょう。
スーツに合わせるときのコートの着こなしコーディネート
コートをスーツに合わせるときのポイントを、コートの種類別に見てみましょう。
スーツに合わせるコートとしておすすめの、ステンカラーコート、トレンチコート、チェスターコート、スタンドカラーコートの4種類の着こなしをご紹介します。
20代から年齢問わず使える「チェスターコート」コーデ
ネイビーや黒のチェスターコートを選べば、ダーク系のスーツにすんなりと馴染んで初心者でも簡単に着こなせます。
または、ベージュのチェスターコートにブラウンのジャケット、同じくブラウンのニットを差し込んで茶色系でまとめるとおしゃれな印象になります。
チェスターコートは20代から40代・50代まで幅広い年代で使えるコートでもあるので、長く使うこともできて便利です。
落ち着いた大人を演出したい30代におすすめの「トレンチコート」コーデ
男女問わず人気のトレンチコートは、ネイビーやベージュが定番の色です。
春先ならコットン素材でベージュのものを選ぶと、季節感を損なわずスタイリングできます。
トレンチコートも年齢問わず着ることのできるコートですが、特に20代後半から30代辺りなど服装に大人らしさが求められる年代からおすすめのコートです。
また、ゆったりとしたシルエットになるので、体型が気になる人も使いやすいでしょう。
ゆったりシルエットで40代にぴったりな「ステンカラーコート」コーデ
コットン素材のベージュのステンカラーコートであれば、春先や秋口に着用しても重々しい雰囲気にならず、一着あると重宝するコートです。
黒のステンカラーコートも着こなしの幅が広く、冠婚葬祭でも着用できます。
ゆったりとしたシルエットで、キレイめに使えるコートなので、40代や50代など大人の奥深さをより引き立ててくれるアイテムでもあります。
スーツだけでなく、ジャケパンと合わせて軽快なスタイリングにもできるので、ビジネスカジュアルを着用する人にもおすすめです。
ビジネスシーンに大活躍な「スタンドカラーコート」コーデ
ステンカラーコートに近いルックスであり、スーツスタイルにマッチします。
立体感のあるデザインであるため、着るだけでこなれ感を演出することができることから、簡単におしゃれ度をアップさせることができます。
定番色のネイビーはスーツスタイルに合わせやすくおすすめです。
また、首回りがきれいに見えるため、タイドアップしたVゾーンを美しく見せることができます。
そのため、年齢問わずネクタイを締めるスーツスタイルと相性が良く、ビジネス用途に適したコートとなっています。
ORIHICA(オリヒカ)おすすめのビジネス向けコート
ORIHICA(オリヒカ)のコートは基本的にスーツに合うものを揃えています。
また、カジュアルシーンでも使えるものも多くありますので、スーツ以外にも合わせたいという方は普段の服装を踏まえて選んでみると良いでしょう。
チェスターコート
ビジネスシーンにはもちろんのこと、ドレススタイルやカジュアルスタイルにも使えるコートの王道チェスターコートです。
多色展開もしており、お持ちのスーツの色に合わせてコーディネートを組むことができます。
ステンカラーコート
ライナーの取り外しも可能であるため、春や秋など多少肌寒い季節から冬真っ只中まで着られる便利なステンカラーコートです。
ポリエステル100%で作られていることから軽く、Aラインのシルエットでスーツの上から着てもスマートな見た目になります。
また、撥水加工が施されたものであれば、多少の水を弾いてくれるので、ちょっとした雨の日でも安心です。
着回しキルティングコート
ゆとりのある作りのキルティングコートで、スーツの上からでも着やすくなっています。
腰周りを覆う程度のハーフ丈のため、ジャケットもキレイに隠れ、普段使いでも合わせやすいサイズ感のコートです。
ビジネスシーンにぴったりの黒と、よりカジュアル寄りになった茶の2色で展開されており、普段の服装に合わせて選んでみてください。
自分にぴったりのコートを正しく選べるようにしよう
寒い季節に欠かせないコートは、外出時の着こなしによる印象を決定づけるアイテムでもあります。
ただ、サイズの合わないコートを選んでしまうと、見栄えだけではなく着心地も悪くなります。
ジャケットの有無でサイズ感は変わるため、購入時にはなるべくスーツのジャケットを着たうえで確かめるようにしましょう。
こちらからORIHICAスタッフのコートコーディネートもご覧いただけますので、実際にスーツに合わせたときにどのような印象になるのか、参考にしてみてください。
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