ビジネススーツの正しい選び方と知っておきたいマナー!リクルートスーツとは何が違う?
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ビジネス用のスーツは、礼服など他のスーツとは作りや色などのデザインが異なっています。
また、ビジネススーツを着用する際には場に適したマナーもあるため、ふさわしい着方についてもしっかり理解しておきましょう。
ビジネススーツとはどのようなスーツを指す?他のスーツとの違い
一般的に「ビジネススーツ」という種類は無く、ビジネスの場に着用しても問題ないスーツを「ビジネススーツ」として呼ぶことが多いです。
そのため、上下が同じ素材で作られている「セットアップ」やジャケットとパンツからなる「ツーピーススーツ」、ベストを加えた「スリーピーススーツ」も、ビジネス用に使えるものであればビジネススーツに該当します。
スーツとしては、他に用途が限られる「礼服(ブラックスーツ)」や「リクルートスーツ」、普段の着こなしにビジネス要素を加えた「カジュアルスーツ」がありますが、これらとの違いから、ビジネススーツとはどのようなものなのかを区別していくと良いでしょう。
では、まずそれぞれの違いについて、解説していきます。
礼服となるブラックスーツとの違いは黒色の深さ
黒いスーツでもビジネススーツとして使用することがありますが、礼服となるブラックスーツとは黒色の深さが異なります。
礼服は通常の黒よりも濃く、無地で光沢感が無い「漆黒」のスーツとなっており、格式の高い服装となっています。
対して、ビジネスで使用できる黒いスーツは光沢感があったり、かすかにストライプ柄があったりなど、同じ黒であっても濃さやデザインの点が異なっています。
黒いスーツは礼服もしくは後述するリクルートスーツのイメージが強いため、社会人の経験を積むにつれて他の色やデザインで個性を出していく方が良いかもしれません。
なお、礼服には他に「タキシード」や「ディレクターズスーツ」など形状から異なるスーツもありますが、もちろんこれらもビジネスの場には適しません。
リクルートスーツとは使える色が違う
リクルートスーツもいわばビジネススーツのひとつとも言えるのですが、リクルートスーツを着る目的としては、面接時などの就職活動において、見た目の印象に影響を与えないようにするために着用するものになります。
そのため、ダークネイビーや光沢感のある黒などの色、デザインとしては無地もしくは目立たないストライプなどシンプルなものが主流となります。
また、リクルートスーツは就活期間の着用をメインとして、長期間働くために着ることをあまり優先していないことから素材や作りが簡素化され、ビジネススーツに比べて安価となることもあります。
とはいえ、就職してすぐにビジネススーツに買い替えなければいけないというわけではなく、新入社員として働いている間は着用を続けても問題はありません。
カジュアルスーツとは作りや生地から異なる
昨今では「ビジネスカジュアル」を導入する企業も増えてきており、その中で「カジュアルスーツ」というものも出てくるようになりました。
カジュアルスーツはビジネススーツと作りから異なっており、たとえば肩部分に入っているパッドも薄くなっていたり、スーツのポケットは旗状のフタがついた「フラップポケット」であるのに対してカジュアルスーツのジャケットにはフタがついていなかったりなどの違いがあります。
スーツよりもカジュアル要素が強く、普段の服装にジャケット等を合わせて、ビジネスシーンでも綺麗めな印象を与えられるものがカジュアルスーツとされています。
ビジネススーツを選ぶときのポイント
ビジネススーツには明確な定義がありませんが、基本は「ビジネスの場にふさわしいもの」がビジネススーツであると言えます。
そのため、ビジネススーツを選ぶときは定番の色やデザインから選ぶことをおすすめします。
会社の雰囲気にもよりますが、社内では問題なくとも社外の人と会うときに良い印象を与えられないといったこともあるため、特にさまざまな人と会う機会がある人ほど、基本を押さえておいた方が良いでしょう。
それではビジネススーツを選ぶときのポイントとして、基本となる選び方を見ていきましょう。
定番はネイビーやグレー
ビジネススーツの色としては「ネイビー」や「グレー」など、ビジネスシーンでもさわやかな印象や落ち着いた印象を与えられる色が定番となっています。
グレーについてはライトグレーなど明るいもの・チャコールグレーなど暗めのものどちらでも適しており、自分に似合う色から選ぶのでも問題ありません。
他にビジネススーツとして使われる色としてはブラウン系や柄入りの黒系が多いです。
ただ、先述した通り黒は礼服やリクルートスーツの印象があるため、着用する際は注意してください。
無地かストライプが使いやすい
ビジネススーツの柄としては、無地かストライプが一般的です。
なるべく目立たない柄を選んだ方がビジネスシーンに適しています。
ストライプ柄には間隔が狭くて細いものから広くて太いものがあり、そのデザインによって与える印象が異なります。
ストライプの線が太いと力強い印象となり、細いとスマートな印象を与えます。
また、無地のような見た目でありながら、濃淡でストライプ柄のような変化をつける「シャドーストライプ」などもおしゃれですので、同じストライプ柄でもさまざまなデザインを楽しんでみるのも良いでしょう。
しっかり測ってジャストサイズのものを選ぶこと
スーツのサイズは大きすぎず小さすぎずのものをしっかり選んでください。
大きいサイズだとシルエットが崩れてしまい、小さいサイズではボタンを留めたときなどに前面にシワが寄って見た目が悪くなってしまいます。
目安としては、肩はジャケットを着たときに多少ゆとりがある程度、着丈はヒップ部分がほぼ隠れるくらいのものになります。
パンツの長さは靴の甲に少しかかるくらいが標準的ですが、裾幅の広さや見せたい印象によって変えてもよいでしょう。
もしサイズが変わることを考えるのであれば、手直しができるものであるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
ビジネススーツにふさわしい着方は?
ビジネススーツを着るときは、次の3点を守るのが見た目にも綺麗で、マナーとして正しいものになります。
- ジャケットの一番下のボタンは外す
- 中に着るワイシャツは長袖で、ジャケットの袖から1cmほど出るくらい長さ
- フラップポケットの場合、室内ではフタをポケットに入れておいた方が良い
クールビズの時などは半袖のワイシャツを着ることが多いと思いますが、それでもジャケットを着るのであれば長袖のワイシャツを合わせるのがマナーになります。
夏場では厳しいかもしれませんが、生地の薄い夏用のビジネススーツや通気性の良い長袖ワイシャツを着用するなどして、暑さ対策をするようにしてください。
ビジネススーツのコーデ例
ビジネススーツは色味とデザイン、小物との組み合わせによって印象が変わってきます。
色や組み合わせごとにどのように変わるのか、いくつかコーディネートを紹介していきますので、スーツを選ぶ際の参考にしてみてください。
ビジネスの定番!ネイビースーツコーデ
定番のネイビースーツに同色のネクタイを合わせて変化を持たせたコーディネートです。
ワイシャツも青いストライプ柄を合わせることで、全体の統一感を高めています。
無地のスーツの場合はワイシャツやネクタイに多少柄のあるものを加えると、コーデにメリハリがつきやすいです。
落ち着きを与えるグレースーツコーデ
こちらは黒に近いチャコールグレーに細いストライプが入ったスーツになります。
ビジネススーツでは革靴を履くことが主になると思いますが、このコーデでは差し色に緑のネクタイを選ぶことでアクセントとなっています。
明るいグレーのスーツだと、より落ち着いた雰囲気を演出することができます。
ネクタイは同色のものではあるものの、ペイズリー柄のネクタイで華やかな印象を首元に与えるようにしています。
温かみのあるブラウンスーツコーデ
ブラウンカラーもビジネススーツでは用いられることが多く、ネイビーやグレーに比べると柔らかな温かみのあるイメージを持たせることができます。
靴やネクタイなどの小物を同色もしくは近い色で合わせれば、バランスの良い着こなしにできるでしょう。
リーズナブルで使いやすいORIHICA(オリヒカ)のビジネススーツ
ビジネススーツは長期間使い続けるものであるため、なるべく手入れがしやすいものを選ぶことをおすすめします。
また、一日の間でも着ている時間が長く、職種によってはスーツを着て動くことも考えられることから、着心地の良さやストレッチ性もスーツ選びには重要な要素になります。
ORIHICA(オリヒカ)では、自分で洗濯できて手入れがしやすいものや、着やすさを重視したスーツを数多くリーズナブルな価格で取り扱っています。 その中からおすすめしたい商品を紹介していきます。
メンズビジネスジャケット
ORIHICAでは、ジャージー生地やデニム調といったカジュアルに使えるものから、セットアップでビジネス使いができるものまで取り揃えています。
多くが家庭用洗濯機で洗うことができるため、汗をかきやすい季節でも清潔に保つことができます。
ある程度の身だしなみが必要となったときに便利なビジネスジャケットになります。
THE THIRD SUITS®ジャケット
"THE THIRD SUITS®" はゆるすぎず、堅すぎない、次世代のスーツです。
スーツとしても、ジャケパンとしても着回しすることができる便利なアイテムです。
機能性に優れ、ストレッチが効いた素材で動きやすく、また自宅の洗濯機で洗うことが出来るため、汗をかいても清潔に保つことができます。
ビズT
夏に使いやすい半袖のTシャツです。
ビジネスシーンにも適した丸首形状になっており、またしっかりとした生地であるために形も崩れにくくなっています。
消臭機能付きのため、汗をかきやすい季節でも安心です。
また、長袖の取り扱いもあるため、肌寒くなってきた季節のインナーとしても活用できます。
ビジネススーツは小物との組み合わせも考えて選ぶとよりおしゃれに
ビジネススーツは基本的にビジネスの場に適していれば、どのようなデザインや色でも選ぶことができる、比較的自由度の高いものになります。
この前提を守ったうえで、ワイシャツやネクタイ、ベルトや靴などの小物を上手に組み合わせることでコーディネートの幅を広げることもできます。
そのため、ビジネススーツだけではなく小物にもこだわることで、よりおしゃれを楽しむことができるでしょう。
もしコーデに悩んだ場合はORIHICAスタッフによるスナップもありますので、こちらも参考に自分に合うスーツを見つけてみてください。
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