スーツの袖丈はどれくらいが良い? 選び方のポイント

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スーツの袖丈はどれくらいが良い? 選び方のポイント

普段、スーツの袖丈についてしっかりと意識をすることはあるでしょうか? ビジネスで着用するスーツの袖丈が長すぎたり短すぎたりすると、それだけで全体のバランスが悪くなり気づかないうちに相手にマイナスの印象を与えてしまいかねません。意外に大切なスーツの袖丈に関する考え方、選び方のポイントを解説します。

  1. スーツの袖丈とは
  2. スーツの袖丈が適切ではない場合の印象
  3. スーツの袖丈の目安
  4. 職業によっても袖丈を替えてみよう

スーツの袖丈とは

袖丈とは、上着の肩先から袖口までの長さのことです。スーツの採寸では上着の肩先=袖と肩の縫い目の頂点から、袖口の前位置の端までを測ります。

スーツの袖丈が適切ではない場合の印象

プライベートで着るようなカジュアルなジャケットの袖丈は、流行や季節によって長さが変わるものです。短めの袖は爽やかで軽快なイメージになり、長めの袖はルーズで抜け感のある印象になるといった特徴があります。デイリーカジュアルなジャケットであれば、自由に好きな長さのものを選べばOKです。

しかし、ビジネスシーンで着用するスーツの袖丈となると、話は違います。スーツの上着の袖丈には伝統的に適正とされる長さがあります。スーツの袖丈が短ければ、カジュアルすぎて子供っぽい印象が強くなり、長いとだらしなく清潔感のない印象を持たれてしまいます。いずれにしろ、スーツの正しい着こなしができていない、社会人としてだらしない人物という印象になってしまうことは避けられません。

スーツの袖丈の目安

では、スーツの袖丈は何を目安に考えれば良いのでしょうか。以下、項目別に紹介します。

スーツの袖丈の目安

腕を自然に下ろしたとき、親指の先端から11~12cmの位置に袖口があることが理想です。袖丈の採寸は肩先から測るものですが、その寸法よりも、実際に着てみたときの親指(手)との距離を見るのが基本です。

シャツの袖丈の目安

スーツの中に着るシャツの袖丈とのバランスを意識することも、大切です。同じく腕を自然に下ろした状態で、上着の袖口からシャツの袖が1cmくらい顔を出しているのがちょうどよいバランスです。

カフスボタンを付ける場合の袖丈の目安

カフスボタンを見せたいときは、カフス部分に合わせて2cm程度シャツの袖を見せるのが適正です。そのように丈を調整しましょう。

その他の注意点

スーツの袖には本切羽(本開き)という種類のものがあります。袖に付いているボタンによって袖が開閉できるようになっているのが本切羽で、このタイプの袖は通常、袖丈の調節ができません。袖丈を変える可能性があるときは、通常の開き見せタイプのスーツを購入しましょう。

職業によっても袖丈を替えてみよう

上記でもご紹介した通り、スーツの袖丈は腕を自然に下ろしたとき、親指の先端から11cm~12cmの位置に袖口があることが理想ですが、職業に合わせて袖丈を変えてみるというのもおすすめです。

例えば、デスクワークが多い職業の場合には、袖丈が長いと袖口が擦れてしまい、スーツの劣化が早くなってしまうため、敢えてやや短めに仕上げるという方法もあります。

一方、同じ座って仕事をする場合でも、商談など人と対面して接する業種の場合には、袖丈を短めにしてしまうのはおすすめできません。商談中は机の上に腕を曲げて置くことが多いため、袖口が持ち上がってシャツが見えてしまうからです。接客業の場合も同様に、袖口はやや長めにしておくのが良いでしょう。

購入したスーツの袖丈が合わない場合は?

腕の長さは個人により異なるので、スーツの袖丈が合わないことは珍しいことではありません。そのため、既製スーツを購入した場合には、必要に応じて袖丈のお直しをしましょう。

袖丈を直す方法としては、お直し専門店に依頼をする方法や、お直しサービスをしているクリーニングを利用する方法、自分で直す方法などがあります。お直し専門店は費用も比較的安く短期間で仕上げてくれるのが大きな魅力です。それよりは少々割高になりますが、クリーニングに依頼するという方法は店舗が比較的身近にあり、安心感があるという点でメリットがあるでしょう。

また、袖直しはミシンがあれば自分で行うこともできますが、左右の長さを揃えてきれいに仕上げるためにはある程度のスキルが必要になってきます。

一番おすすめなのは、スーツを買った店舗のお直しサービスを利用して、袖丈を調節してもらうことです。実際にスーツを試着しながら、最適な長さのアドバイスをもらえます。お直し専門店と比べると日数は必要になりますが、急ぎの場合を除けばとてもメリットの多いおすすめの方法といえるでしょう。

ORIHICAで購入したスーツは基本的に店舗で袖丈詰め、袖丈伸ばしが可能です。料金は2,420円(税込)となっています。※仕様により異なります。
ぜひ、ORIHICAの店舗で袖丈についてお尋ねください。

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自分のサイズにぴったりあったスーツを希望するのであれば、ORIHICAのオーダースーツを作るのもおすすめです。リーズナブルでありながら細かなサイズ調整が可能で、既製品にはない着心地と仕上がりを実感することができます。

また、ORIHICAのオーダースーツは、サイズだけでなく、スーツのデザインやボタン、裏地、ポケットの仕様などもカスタマイズすることができます。人とは違う、お気に入りの一着を作れることも嬉しいポイントです。

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社会人としてちゃんとスーツを着こなすためにも、スーツを購入したときは、必ず袖丈を確認しましょう。そして必要なら袖丈直しをして、恰好よくスーツを着こなしてください。

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