テーラードジャケットをおしゃれに着こなそう! 着こなしのコツ!
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大人っぽくかっちりとした印象がありながら、堅苦しすぎず、さりげなくおしゃれに見える、テーラードジャケットはそんな便利で使いやすいアイテムです。プライベートシーンやオフィスカジュアルなどで、さらりと着こなしたいテーラードジャケットのおすすめの着こなし方について解説します。
テーラードジャケットとは?
本来、テーラードとは「仕立てられた」という意味なので、スーツの上着もテーラードジャケットだと言えます。しかし、日本でテーラードジャケットといえば、スーツとは異なる、プライベートやオフィスカジュアルで着用するような、仕立ての良いしっかりとしたジャケットを指します。
スーツの上着とテーラードジャケットには細かいところで違いもあります。一般的にテーラードジャケットのほうが着丈はやや短く、肩パッドは薄くて軽いものや、パッド自体がない「アンコン」仕様になっているものが多く、綿・リネン・ポリウレタンなど素材のバリエーションが豊富という傾向があります。総じていえば、テーラードジャケットのほうがカジュアルでスタイリッシュな作りになっています。
テーラードジャケットは羽織るだけで大人っぽく、カジュアルさも感じさせつつ、かっちりとした印象を作り出してくれるアイテムです。最近は若い世代から年配の方にまで人気があります。
テーラードジャケットを着こなす際のポイント
テーラードジャケットをおしゃれに着こなすには、いくつかセオリーのようなものがあります。もともとフォーマルなウェアを原型としているアイテムなので、ある程度ポイントを押さえていないとだらしなく見えたり、ちぐはぐな印象になったりしてしまいます。以下、注意しておきたいポイントを見ていきましょう。
カジュアルすぎるパンツ・シャツとは合わせない
パンツでいうならダメージジーンズやカーゴパンツ、シャツでいうならアロハシャツやプリントTシャツなどのカジュアルアイテムは、テーラードジャケットと合いません。無理矢理に組み合わせても、統一感のないおかしなコーディネートになってしまいます。
ワイシャツであればギンガムチェックなどでも大丈夫ですが、カジュアルすぎないものを選ぶようにしてください。シンプルなデザインのTシャツやカットソーはテーラードジャケットと相性の良いアイテムです。上品な印象になるように気を付けてチョイスしましょう。
パンツはスラックスや細身のチノパンを選べば問題ありません。ジーンズもあまりダメージ加工の入っていないものなら違和感なく合わせることが可能です。
ベントの部分のしつけ糸を切る
気を付けてほしいのが、テーラードジャケットを購入したらベント部分のしつけ糸を切っておくことです。ベントとは後ろ身頃の裾に入っている切れ込み、しつけ糸は仮止めのための糸です。これを付いたままにしておくというのは、値札を付けたまま着ているのと同じようなものです。
しつけ糸は袖やポケット部分にも付いていることがあります。また、袖にタグが縫い付けられているケースもあり、これも取るものなので最初にチェックしておきましょう。
ポケットにものを入れない
テーラードジャケットのポケットにスマホなどのものを入れると、重さや膨らみでシルエットが崩れてしまいます。ポケットなのに……と思ってしまうかもしれませんが、本来、ハンカチやポケットティッシュも基本的には入れないほうがスマートだということを覚えておきましょう。
どうしても物を入れる必要がある場合には、シルエットに影響の少ない内側のポケットを使うように心がけましょう。その際も、入れる物は最小限に抑えるようにするとスマートです。
コーディネート全体の色は3色に
コーディネートでは色の組み合わせにも気を配りましょう。まず、テーラードジャケットとパンツの色は別のものにします。同色を選ぶとまるでスーツのようになってしまいます。ジャケットが濃い色ならパンツを薄い色に、あるいはジャケットが薄い色ならパンツを濃い色にすると、よりバランスが良くなります。中に着るシャツですが、ジャケット・パンツと別の色にすると全体で3色を使うことになります。
ここから、ネクタイや靴、バッグも全く関連性のない色を使うと、4色、5色と色が多くなりすぎてどうしてもバラバラな印象のコーデになってしまいます。そのため、紺とブルーや、茶色とベージュなど、親和性の高い色を使い、大まかに「3色以内」でコーディネートを作ると、キレイにまとまった印象になります。
一番下のボタンは留めない
スーツには「ボタンマナー」というものがあるのをご存知でしょうか? 新社会人や普段スーツを着る機会が少ないと、「ボタンはすべて留めるのがマナー」と勘違いしてしまいがちですが、一般的なスーツではボタンを全部留めるということはありません。ボタンは装飾の意味もあるため、基本的に一番下のボタンは開けておくのが正解です。
これは、テーラードジャケットに多い2つボタンの場合も同じです。また、椅子に座るときにはジャケットの型崩れを防ぐためにも、ボタンをすべて外して座りましょう。
シルエットを意識する
メンズファッションの万能アイテムでもあるテーラードジャケット。ボーダーのカットソーやチェックのシャツ、シンプルな白いTシャツやパーカーなど、どんなインナーとの相性も抜群で、さっと羽織るだけで洗練された大人のおしゃれを楽しむことができます。
どんな身長の人でも合わせやすく、きちんと感と抜け感の絶妙なバランスが魅力でもあるテーラードジャケットですが、着用の際にはシルエットを意識することも上手に着こなすポイントのひとつです。テーラードジャケットを取り入れたコーディネートでおすすめなのは、「Iライン」。「Iライン」のポイントを詳しく見ていきましょう。
・Iライン
Iラインシルエットは、上半身と下半身のコーディネートがアルファベットのIのような形になっているのが特徴です。全体的に細身のアイテムを合わせるのがポイントで、スーツスタイルのようなきちんと感を出すことができます。また、Iラインシルエットは身長を実際よりも高く見せる効果も期待できるため、低身長の方にもおすすめのシルエットです。
近年ワイドシルエットの着こなしも流行っておりますが、悩んだらまずは適度にスリムな着こなしがおすすめ。
Iラインを意識するとキレイにまとまります。
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テーラードジャケットのコーディネート例
最後に、テーラードジャケットを組み合わせたコーディネートの例をご紹介します。
ネイビージャケット×グレースラックス
ネイビージャケットとグレースラックスの組み合わせです。
清涼感あるネイビージャケットは重たくなりすぎないスタイリングができ、グレーのスラックスと合わせることでスタイリッシュな印象にもなります。
また、チェック柄のシャツを合わせて遊び心をプラスすることもできます。
ネイビージャケット×ベージュパンツ
ネイビージャケットとチノパンの組み合わせはビジネスカジュアルのスタンダードコーディネートです。白シャツと合わせるとより爽やかかつカジュアルな印象になります。また、チノパンであればスニーカーと合わせても、違和感なくまとまります。
ライトグレージャケット×スラックス
ライトグレージャケットと、ネイビーのスラックスを合わせた、清涼感のあるコーディネートです。インナーに濃色のシャツを着用することでメリハリのついたスタイルにもなります。
グレージャケット×ベージュパンツ
グレージャケットとベージュパンツを組み合わせたコーディネートです。グレーと相性の良いブルーシャツを合わせることで落ち着いた知的な印象になります。
さらにベージュのパンツで柔らかさもプラスすることができます。
ブラウンジャケット×スラックス
大人の気品が漂うブラウンジャケットを使ったコーディネートです。
しつこさのない艶やかな印象を与え、ドレッシーでマイルドな着こなしになります。
チャコールグレージャケット×カットソー
チャコールグレーのジャケットとカットソー(Tシャツ)を使用したコーディネートです。
ジャケットのインナーにカットソーを合わせることで、首回りに抜け感、カジュアル感が出て、洗練されたジャケパンスタイルになります。
濃色でまとめることで、大人な雰囲気を演出することができます。
ネイビージャケット×セーター
ネイビーのテーラードジャケットとセーターのコーディネートです。
ジャケットのインナーにセーターを着ることでこなれ感を出すことができます。
ジャケットと同色のインナーを選ぶことで、知的で洗練された印象に仕上がります。
テーラードジャケットを上手に着こなせるようになると、ちょっとよそいきな雰囲気を楽しみたいときなどにも困らなくなります。ポイントさえ押さえておけば、テーラードジャケット中心のコーディネートは決して難しいものではありません。まずは1着、お気に入りのテーラードジャケットを手に入れてみてはいかがでしょうか。
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