スーツがズボンだけだめになってしまったときの対処法
最終更新日:
ビジネスでスーツを着ていると、多くの人が「ズボンだけがだめになってしまう」という経験をするものです。ズボンだけがいつも擦れて生地が薄くなってしまったり、破れてしまったりするのはなぜなのか、ズボンが先に履けなくなった場合の対処法や上着の活用法はあるのかなど、スーツのズボンにおける劣化の問題について解説します。
スーツがズボンだけ先にだめになってしまいがちな理由
スーツを着ているとズボン(スラックス)だけが先にだめになりやすいのはなぜなのでしょうか。原因として考えられることを挙げてみます。
ズボンのサイズが合っていない
そもそもズボンのサイズが合っていないというケースです。特にタイトすぎる場合には擦れる頻度が上がるため、劣化のスピードも早くなってしまいます。スポーツをしていて太ももの筋肉が太い人などは既成のサイズだとどうしてもきつくなりがちです。心当たりのある人はオーダースーツやパターンオーダースーツも選択肢に入れたほうが良いかもしれません。
オーダースーツを作ろう! ORIHICAでオーダースーツを作る方法
足の方が動作が多いため消耗する
上半身よりも下半身の足のほうが動作が多い、というのもズボンが先に消耗しやすい理由のひとつです。ズボンは歩いていれば必然的に生地同士の摩擦が起こります。自転車通勤などをしていればなおさらです。座っているときでも椅子などと擦れ合うことになります。最も破れやすいのがズボンの股の部分であり、次にお尻の部分の生地が薄くなって裂けることもあるのはそのためです。
頻繁にクリーニングに出している
頻繁なクリーニングもズボンにダメージを与えます。ドライクリーニングでは石油系の有機溶剤を使いますが、これを繰り返すとウールの油分を溶かして徐々に生地が傷んでいきます。スーツのクリーニングは1シーズン1~2回に抑えるのが適切です。
一着を休ませず連続で着ている
同じスーツを毎日のように着てしまうのも劣化スピードを早めます。特にウールの場合は休ませることで水分が自然に乾燥し、シワも伸びます。その過程を経ることなく連続して着用していると自然回復ができず、傷みが進行しやすくなります。
スーツのズボンだけ買い換えることはできる?
では、ズボンが先にだめになってしまった場合、同じスーツのズボンだけを買い直すことはできるのでしょうか。
結論を言えば、ほとんどの場合、買い換えは難しいでしょう。単体で売っているズボンもありますが、それらは基本的にジャケパンスタイルなどで使うズボンです。似たような色と生地のズボンを探すことも考えられますが、実際にはディテールが異なっているので、合わせて着ると違和感が出てしましまいます。
スーツがズボンだけだめになってしまったときの対処法
ただ、スーツのズボンだけがだめになったとき、上着の使いみちもなくなってしまうというのはちょっともったいない話です。スーツの上着を活かす方法についても考えてみましょう。
普段着のカジュアルジャケットとして使用する
まず考えられるのは、ビジネスで使うのはあきらめて、普段着用のジャケットとして活用する方法です。
ただ、スーツの上着を普段着としてコーディネートするのはなかなか難しい面があります。スーツの上着にカジュアルなズボンやインナーを合わせるのは、ちぐはぐな印象があり、上手くフィットしません。たとえばボトムスがジーンズ、インナーにTシャツなどの格好で、スーツの上着を羽織ったとしても、いかにもスーツの上着を無理矢理合わせている雰囲気になってしまいます。キレイめのアイテムでコーディネートすると良いでしょう。
ジャケパンスタイルとして活用する
上記のやり方を実践するなら、ジャケパンスタイルのジャケットとしてスーツの上着を活用するのがおすすめです。
ジャケパンスタイルのジャケットはスーツの上着と似た形ですが、本来両者は異なるものです。スーツの生地は目が詰まっていて光沢感があります。着丈はスーツのほうが長めに作られていて、ポケットにはフラップ(上蓋)が付いており、肩パットも入っているのが一般的です。
そのため、スーツの上着をジャケパンに活用するなら、あまりツヤツヤしていない、肩パッドもそれほど目立たないタイプのものを選ぶようにするのがポイントです。
ズボンだけだめになってしまったスーツを使ったコーディネート
最後に、ズボンだけだめになってしまったスーツを使ったコーディネートを紹介します。
ネイビージャケット×グレースラックス
ジャケパンスタイルの王道でもある、ネイビージャケット×グレースラックス。コーディネートに迷ったらまずはコチラを試してみましょう。
ネイビージャケット×ベージュパンツ
ネイビージャケットはベージュやカーキパンツとの相性もいいので、複数持っておくのがおすすめ。ビジネスシーンだけでなく、休日にも最適なコーディネートです。
グレージャケット×ベージュパンツ
2着目以降でおすすめなのはグレージャケット。写真のようなベージュのチノパンを合わせれば大人っぽい着こなしになります。ボトムスをネイビーやブラックで引き締めてシャープな印象を演出するのも洒脱です。
また、ジャケパン自体のコーディネートについてはおしゃれに着こなそう! 『ジャケパンのコーディネートのご紹介』の記事も参考になるので、ぜひご覧ください。
スーツはズボンだけが先にだめになりやすいのですが、2~3着をしっかりローテーションで休ませながら着用し、クリーニングの回数も減らすようにすれば、それだけ寿命を伸ばすことができます。また、スーツを購入するときに、ジャケパンスタイルのジャケットとして活用することも考えた上で選ぶというのもひとつの考え方です。
ORIHICAではジャケットとパンツを単品使いしやすいジャケパンスーツを展開していますので、ぜひチェックしてみてください。
ORIHICAの「メンズ スーツ(着回し ジャケパンスーツ)」の商品一覧を見る
ORIHICAの「メンズ パンツ・スラックス」の商品一覧を見る
関連リンクはこちら
おしゃれに着こなそう! ジャケパンのコーディネートのご紹介
かっこよく着こなそう! ジャケパンスタイルに合わせるスラックスの選び方
自転車にスーツで乗るときに注意しておきたいポイント
ORIHICAオンラインショップでアイテムを探す