夏に最適! クールビズ期間中にポロシャツで過ごすときの着こなし方
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毎年、環境省が実施期間を発表してきたクールビズ。2020年3月31日、環境省はクールビズの実施期間を廃止することを発表しました。
2021年からはこれまでのように政府が全国一律の実施期間の設定を行うことはせず、個々の事情に応じて、各自が気温に応じた服装の選択をすることになります。
(参考:https://www.env.go.jp/press/109505.html)
そんなクールビズ期間にしっかりと活用したいのがポロシャツです。ポロシャツの中でもビジネスシーンを意識したシルエットやディティールを採用した『ビズポロ』が注目されています。そんなポロシャツやビズポロを取り入れた着こなし方のコツなどをご紹介していきます。
- クールビズ期間中の服装の選び方
- クールビズ期間中にポロシャツを着るメリット
- ポロシャツとビズポロの違い
- ビズポロの種類
- クールビズ期間中のポロシャツ・ビズポロの着こなし方
- ポロシャツに合わせるパンツの選び方
- クールビズ×ポロシャツのおすすめコーディネート
クールビズ期間中の服装の選び方
男性のクールビズはノーネクタイ、ノージャケットが基本。ワイシャツは定番の白や清涼感のある薄いブルーなどの色を中心に、サラッとしたリネン素材や、吸汗速乾性に優れた新しい清涼素材で作られたものを選ぶと爽やかに着こなせます。
またワイシャツに代えてポロシャツも取り入れれば、いつもとは少し違ったスタイルが楽しめます。ポロシャツはワイシャツよりもカジュアルですが、ラフすぎないきちんと感もあり、クールビズで着用する人が増えています。
オーソドックスなタイプのポロシャツはスポーティーすぎるというのであれば、ビズポロを選ぶという方法もあります。ビズポロは数年前から注目され始め、今ではクールビズやオフィシカジュアルに欠かせないアイテムの一つになっています。
クールビズについてはこちらの記事もご覧ください。
クールビズ時の服装の選び方 ~男性編~
クールビズ期間中にポロシャツを着るメリット
ポロシャツはもともとポロ競技、テニス、ゴルフなどのスポーツと関係が深い衣服です。そのため通気性・吸湿性などの機能性に優れ、着やすく動きやすく、肌触りも良いものが多いのが特徴です。
ワイシャツと比べると着ていて窮屈でなく、手軽に洗濯ができるのもメリットでしょう。それでいて襟付きであるため、Tシャツなどに比べればカジュアルすぎる印象もありません。ジャケットと合わせてセミフォーマルに着こなすことや、いわゆる「ビジカジ(ビジネスカジュアル)」スタイルの着こなしを楽しむこともできます。
クールビズのアイテムとしては、2012年に環境省が提唱した「スーパークールビズ」のときに初めて、ポロシャツがアロハシャツやスニーカーなどとともに追加されました。企業がそれぞれに行っているクールビズやオフィシカジュアルでも、ポロシャツの着用が認められるケースが多いようです。
ポロシャツとビズポロの違い
ビズポロはポロシャツをビジネス仕様にアレンジして生まれたアイテムです。5月~10月頃にビジネスやオフィスシーンで着用することを想定して作られており、ポロシャツ以上にビジカジと呼ばれるスタイルと親和性が高いと言えます。
ビズポロの見た目はワイシャツに近く、ポロシャツとよく似たプルオーバータイプもありますが、ワイシャツと同様の前開きタイプもあり、こちらの方がビジネスシーンでの使い勝手は上だといえます。襟は台襟仕様(詳細は後述)のボタンダウンやカッタウェイが主流で、ネクタイを締めても、締めなくてもおしゃれに決まります。
ポロシャツの素材は綿、ポリエステル、混紡繊維など、生地は鹿の子、交編鹿の子、ハニカムメッシュ、天竺などがあります。ビズポロもポロシャツと同様の生地が使用されますが、最近は吸水速乾やノンアイロンを謳った機能性の高い新しい素材を用いたものが特に人気です。
ビズポロの種類
同じビズポロでも、前開きタイプとプルオーバータイプでは印象がやや異なります。またビズポロには長袖もありますが、クールビズでは半袖のものの方が涼しく快適に過ごせるでしょう。
前開きタイプ
ワイシャツと同じように前がすべて開き、上から下までボタンで止める仕様になっているビズポロです。ほどよくきちんとしていながら、素材の違いなどから普段着ているワイシャツよりも涼しげな印象を与えます。シーンに合わせてネクタイを締められるのも高ポイントです。
プルオーバータイプ
ポロシャツと同じように胸元部分だけが開き、ボタンが3つ前後付いている仕様のビズポロです。前開きタイプよりカジュアルなテイストになりますが、普通のポロシャツと比べると洗練された雰囲気が楽しめます。カジュアル感を出すなら裾を出すタックアウトの着こなしも可能です。
クールビズ期間中のポロシャツ・ビズポロの着こなし方
クールビズ期間中にポロシャツやビズポロを着こなすとき、気を付けておきたいポイントをみてみましょう。
シンプルなデザイン・色のポロシャツを選ぶ
ビジネスシーンで着用するものですので、デザインはシンプルなものがおすすめ。無地で、一色使いのポロシャツであることが基本です。色は白、ネイビー、グレー、薄いブルーなどが候補になるでしょう。シンプルなタイプのポロシャツを選ぶほど、すっきりと爽やかにまとめやすくなります。
台襟仕様のポロシャツを選ぶ
台襟とは襟の土台となる帯状パーツのことです。この台襟が付いているとポロシャツのドレス度がアップします。ポロシャツ・ビズポロを選ぶときは特に襟のデザインに注目してみてください。
おすすめはカジュアルからビジネスまで幅広いシーンで活躍するボタンダウンのビズポロです。襟立ちがキレイなため、ビジネスシーンでもしっかりした印象を与えることができます。
タイドアップするとよりキチンとした雰囲気を演出できます。
ワイドカラータイプは台襟付きのデザインを選べばだらしない印象にならず、ビジネスでも活躍します。
オーバーサイズではなく、ジャストサイズのものを着用する
オーバーサイズのポロシャツはラフな印象になりがちです。ビジネスシーンにはジャストサイズですっきりとしたシルエットの方がなじむでしょう。ボトムスも同じくジャストサイズを選んで、スマートにまとめたいところです。
ニット素材・パイル地など見た目にも涼しいポロシャツを選ぶ
ポロシャツを選ぶときには素材や生地にも注目しましょう。ニット素材やパイル地は見た目にも涼しく、着心地も快適です。汗などが気になるときは、吸汗速乾性に優れた新素材のポロシャツやビズポロを選択肢に入れてみてください。
ボタンは全部止めもしくは一つ開けにする
前開きでもプルオーバーでも、ボタンは全部止めるか、一番上のボタンのみ開けて着ましょう。それ以上開けてしまうとだらしない印象になってしまいがちです。
状況に合わせてタックインにする
ポロシャツは裾を出すタックアウトにすればラフな着こなしに、裾をズボンに入れるタックインにすればスマートな着こなしができます。来客のあるときはタックインするなど、状況に合わせて着方を変えられるのもポロシャツの良いところでしょう。ただし、ポロシャツの中には裾が短く、タックアウトして着ることを想定して作られているものもあります。ビズポロの場合はどちらかと言えばタックイン前提で、タックアウトにも対応しているというものが多いでしょう。
ポロシャツ1枚だけではなくインナーを着用する
ポロシャツは素材によっては素肌に着ることもできますが、ビジネスシーンではインナーを着用するのがマナーです。特に汗をかきやすい夏場は、速乾性のあるインナーを着ることでポロシャツに汗染みができるのを防ぎ、清潔に保つことができます。
また、ポロシャツの色によっては肌が透けてしまうこともあります。インナーはできるだけ着用するようにしましょう。その際には、襟元からインナーが見えてしまわないようにVネックのものを選ぶことも大切なポイントです。
ポロシャツに合わせるジャケットの選び方
クールビズ期間中は基本的にジャケットを着用することはありませんが、びしっと決めたい場面ではジャケットを着用しても問題ありません。では、クールビズでジャケットを着用する際にはどのようなものを選べば良いのでしょうか。
ポイントは、重く見えず清涼感があるものを選ぶということ。コットンやリネン素材の薄手のジャケットであればポロシャツとの相性も良く、爽やかな印象に仕上げることができます。
チェックなどのインパクトのある柄は夏場には暑苦しく感じてしまうため避けた方が無難でしょう。無地、もしくはストライプで、色はネイビーやグレーといった定番カラーを揃えるのがおすすめです。また、ポロシャツとの相性だけでなく、ボトムスとの相性もしっかりチェックしておくことを忘れずに。
ポロシャツに合わせるパンツの選び方
オフィスで着ることを前提にポロシャツに合わせるなら、チノパンかスラックスを選ぶのがおすすめです。それぞれ選び方のコツを説明しましょう。
チノパン
綿素材が主流のチノパンもビジカジにマッチするアイテムです。ポロシャツとの相性も良く、間違いのない組み合わせだと言えます。スラックスに比べるとややカジュアル感が強くなるので、学生っぽく見えないようすっきりしたシルエットのものを選びましょう。
スラックス
チノパンよりももっとビジネス寄りのボトムスを選びたいときは、ウール素材のスラックスとのコーディネートを考えてみましょう。前開きタイプのビズポロをタックインにするスタイルにもよく合います。
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クールビズ×ポロシャツのおすすめコーディネート
最後に、クールビズに使えるポロシャツ・ビズポロの具体的なコーディネート例をご紹介します。
紺のビズポロ×グレースラックス
ネイビーのプルオーバータイプのビズポロに、グレースラックスを合わせた王道のコーディネート。ビズポロは紺などの濃色を選ぶと汗ジミも気になりにくく、引き締まった印象になります。タックインでシューズとベルトをレザーのものにすれば、カジュアルすぎずスマートな雰囲気にまとまります。
グレーのビズポロ×ネイビーパンツ
上記と、トップス&ボトムスの色を反転させたコーディネート。トップスが明るい色の場合は膨張して見えやすいので、ジャストサイズを選ぶことが重要です。台襟仕様のポロシャツは、前のボタンを開けても襟立ちがきれいなのでだらしなく見えません。
濃紺のビズポロ×白パンツ
濃紺のビズポロに爽やかな白パンツが映えるコーディネート。タックアウトするとややカジュアルな印象になりますが、明るい色のパンツを濃い色のトップスとシューズで挟むことで引き締め効果を狙い、スマートな印象に仕上げています。
前開きビズポロ×綿パンツ
前開きのビズポロに綿パンツを合わせたビジカジコーディネート。台襟仕様で、かつボタンダウンのシャツは襟立ちが美しく、「ビジカジ」にぴったりです。ベルトもほどよくカジュアルなメッシュ編みのタイプを選びました。
ビズポロ×ネクタイ
前開き&台襟仕様のビズポロなら、ネクタイスタイルも難なく決まります。クールビススタイルには、涼しげでほどよくカジュアルなニットタイが最適。ベルトやシューズも茶色で合わせば、全体に調和のとれたスマートスタイルの完成です。
ブルー系ビズポロ×同色パンツ
トップスとパンツを同じブルー系でまとめた1トーンコーディネート。涼しげで爽やかな印象がクールビズにぴったりです。上下ともにジャストサイズを選ぶことで、シンプルな組み合わせでも「サマになる」好例です。
濃紺ビズポロ×同色スーツ
ビズポロシャツをとことんスタイリッシュに合わせたスタイル。全身をストイックに紺で統一し、小物にも同系色の青を効かせたコーディネートは都会的な印象です。スーツ+ポロシャツは難しいと思われがちですが、全体の色数を抑えることですんなりと決まります。
ビズポロ×ベスト
柄入りのビズポロシャツを選び、ベストを合わせたビジカジコーディネート。ベストを着るだけで、シャツ1枚のときよりもスマートでカッチリした印象になります。ジャケットスタイルほど堅苦しくなく、冷房が効きすぎた室内などではベストが温度調節の役目も果たします。
クールビズ期間中はポロシャツを上手に活用することを考えてみてください。シンプルなポロシャツのほかに、さまざまなタイプのビズポロもワードローブに加えれば、コーディネートの幅がぐっと広がります。
こちらのページではORIHICAスタッフのビズポロを使った着こなしをご覧いただけます。
参考にしていただき、ぜひ自分にあった着こなしを探してみてください。
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