靴下選びの基礎知識!ビジネスや冠婚葬祭など社会人なら気を付けておくべきマナーを解説
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ビジネスにおける身だしなみにはもちろん足元も含まれます。
スーツだと着席時などは靴下が見えるものであり、お宅に訪問する・座敷に上がるといった場合には靴を脱ぐため、明らかに見えてしまいます。
シチュエーションにそぐわない靴下を履いていると、マナーがあまり良くないと悪い印象を与えてしまうため、靴下にも十分気を配る必要があります。
女性の場合はストッキングを履くことの方が多いですが、靴下と同様に気を付けておくべきマナーが存在します。
それでは、靴下やストッキングで気を付けるマナーとはどのようなものがあるのか、基本的な靴下の選び方と併せて解説していきます。
靴下で注意すべきマナーにはどんなものがある?
靴下はシチュエーションごとに色・長さ・素材の3点で、マナーに気を配る必要があります。
例えば、スニーカーソックスのような短い靴下や白い靴下は学生が履くものというイメージが強く、ビジネスシーンに適していません。
また、社会人ともなると取引先や知り合いの結婚式や葬儀に参加することもあるため、場に合った靴下を履くようにしないと、恥ずかしい思いをすることもあります。
ただ、身だしなみがきちんとしていればそれだけ良い印象を与えることにもつながるため、靴下に関するマナーを押さえておいて損はありません。
特に気を付けた方が良いシチュエーションごとに詳しく説明していきますので、しっかり覚えておきましょう。
ビジネスシーンにおける靴下のマナーと選び方
ビジネスシーンにおいて、靴下は「スーツに合わせること」が基本になります。
一般的なスーツは、紺・グレー・黒など暗めの色になるので、それに合うような靴下の色を選ぶのがマナーとして適しています。
また、悪目立ちする靴下はマナーとして良くありません。
白い靴下がNGとされるのもこれが理由のひとつにあり、暗色が多いスーツに対して足首から白が見えると、途端に目についてしまいます。
派手な柄物も同様に悪目立ちするので、避けるようにしてください。
そして、足首やくるぶしまでのスニーカーソックスなどは足首やすねが見えてしまうので、ビジネスシーンには適していません。
素肌が見えるのはビジネスシーンではマナー違反となりますので、ひざ下の4分の3くらいまである「ミドル丈」の靴下など、長めの靴下が良いとされています。
加えて、ゆるくなっている・伸びきっている・穴の空いている靴下などもだらしない印象を与えてしまうので、そのような靴下がある場合は新調するようにしましょう。
基本的にはミドル丈で黒い無地の靴下を揃えておけば、どのようなスーツにも合うので無難で便利です。
なお、ビジネスカジュアルが中心の職場であれば、靴下も比較的自由です。
それでもある程度の清潔感は一般的なマナーとして重要ですので、柄物でもあまり派手過ぎない方が良いと思われます。
結婚式における靴下のマナーと選び方
結婚式で気を付けるマナーとしては、「招待客として参列する場合」「自分が新郎である場合」「新郎新婦の父親として参列する場合」の3パターンでマナーに違いがあります。
招待客として参列する場合、冠婚葬祭には黒の「礼服」を着ての参列になると思いますので、基本的には黒のミドル丈靴下で問題ありません。
なお、「白」や「オフホワイト」などの明るい色の靴下は新郎が、「ストライプ柄」の靴下は新郎新婦の父親が履くものになりますので、こちらは必ず避けてください。
その他の結婚式で注意するべきマナーはビジネスシーンにおけるものとほぼ同じですが、柄についてはより注意する必要があり、無地または服の裾で隠れる程度の小さなブランドロゴのついた靴下などが最適になります。
次に、新郎の場合は衣装のタキシードに合わせることになります。
白いタキシードであれば白の靴下で、ベージュなどの明るい色であればその色にと、タキシードに合わせた靴下を用意するようにしてください。
そして、新郎となると結婚式の主役でもありますので、靴下の素材もフォーマルに合わせるべく「シルク(絹)」であるとより良いでしょう。
最後に「新郎新婦の父親」として参列する場合ですが、結婚式が昼間に行われるときは正礼装の「モーニング」を着用することが多く、こちらのスーツでは「ストライプ柄」が合わせるべき靴下となります。
なお、黒のジャケットに縦縞のスラックスを合わせる準礼装の「ディレクターズスーツ」だった場合、夜の結婚式でタキシードを着用する場合は、黒い無地の靴下がマナーとして適しています。
ビジネスシーンよりも立場や着用するスーツによって適したマナーの靴下が変わりますので、注意するようにしましょう。
お葬式における靴下のマナーと選び方
お葬式やお通夜などでは、必ず黒い無地の靴下を着用しましょう。
葬儀ではワンポイントの柄でもNGであり、完全に無地であることだけがマナーとして適しています。
また、ミドル丈の靴下であれば問題はないと思いますが、肌を見せないことがマナーとされていますので、長さもなるべく長いものを選びます。
子供の場合はそこまで厳しくはありませんが、それでも紺やグレーなど暗色の靴下であるのが良いでしょう。
中学生や高校生だと制服に合わせた白のスクールソックスが基本ですが、葬式に参列する場合はその限りではありません。
ただし、靴下の長さについては先述した通りのマナーがありますため、ハイソックスなど長いものを用意するようにしてください。
そして、靴下の素材も、光沢のあるもの・薄手のものは避けましょう。
昨今では靴を履いたままで行うことが多いですが、座敷で行われることもあるため、靴を脱いだ時に見えてしまう恐れがあります。
厳粛な場である弔事においては、特にマナーに気を配るようにしてください。
男女で違いはある?女性に関する靴下のマナー
靴下のマナーで男女に違いは基本的にありませんが、服装にフォーマルが求められる際、女性はストッキングを履くことになります。
そのため、女性の場合はストッキングに関するマナーに注意が必要です。
ただ、ストッキングであれば何でも良いというわけではありません。
場に適したストッキングがあり、服装によっては靴下を履いてはいけないということもあります。
では、ストッキングにはどのようなマナーがあるのでしょうか?
基本的に肌色のストッキングがマナー
女性の場合、肌色のストッキングを履くことがマナーとして基本となります。
肌色ではなく、色みの近いベージュなどでも問題ありません。
就活時やスーツを着る必要のある仕事に就いたとき、知人の結婚式などフォーマルな場に出るときも同様です。
ただし、厚手のストッキングはカジュアルな印象を与えてしまうので、30デニール未満のものが良いでしょう。
また外回りなど歩き回ることになる場合は、靴擦れや汗による臭いを防ぐために、フットカバーや抗菌・防臭効果のあるストッキングを活用することをおすすめします。
パンツスーツに合わせるストッキングについて
パンツスーツスタイルの際も靴下ではなくストッキングを履くことが多いですが、
同じストッキングでもヒップまである長いものではなく、膝までのハイソックスタイプのストッキングでも問題ありません。
また、見える面積が少ないからと素足でいるのも良くなく、余計に汗をかいたり靴擦れしやすくなったりと、マナー以外でのデメリットも多いです。
寒い時期は通勤中や移動中は靴下を履いて、人と会うとき・会社についたときに靴下を脱ぐように調整するのが良いと考えられます。
弔事における黒のタイツは場合による
お葬式でもストッキングを履くことになるのですが、この場合は黒いストッキングを着用します。
そして、同じ黒であればタイツでも良いように思われますが、基本的にはマナーとして適していません。
まず、タイツとストッキングは基本的に同じもので、薄いものがストッキング、厚いものがタイツと、厚さによってその呼称が変わります。
そしてお葬式においては厚い素材はマナー違反になりますので、黒いタイツも当然適していないと考えられます。
ただし、寒冷地においては黒のタイツでも問題ないことがあります。
また、妊婦の方など冷えが体調に悪い影響を及ぼす場合は、防寒を優先して黒のタイツを履いても良いでしょう。
スーツに合わせやすいORIHICA(オリヒカ)おすすめの靴下
ORIHICAでもさまざまな種類の靴下やストッキングを取り扱っており、普段使いからビジネスシーン、フォーマルな場に適した商品が数多くあります。
その中でもおすすめの商品をいくつか紹介していきます。
スーパークールソックス
メッシュ素材で通気性の良いビジネスソックスになっています。 汗をかきやすい夏場にはぴったりでしょう。
基本的に黒地で展開されているために、どのようなシーンでも合わせやすく、小紋などワンポイント柄のデザインもあって、足元からおしゃれを演出できます。 また、抗菌防臭加工も施されており、革靴を履くことの多いビジネスパーソンには特におすすめの靴下です。
ゴロつきにくいソックス(ビジネスソックス)
その名の通り、つま先がゴロつきにくいように作られた靴下です。 また、つま先とかかとの2か所が補強されていて穴が空きにくくもなっています。
デザインは黒地に加え、ビジネスカジュアルに適した色や柄も取り揃えています。 さらに、土踏まず部分には着圧サポートが入っているため、普段外歩きの多い営業の方や通勤時間の長い方におすすめです。
ゴロつきにくいソックス(ジャケパンソックス)
上記の「ゴロつきにくいソックス」のジャケパン向きとなっており、より幅広いカラーバリエーションからデザイン展開になっています。 ビジネス用と違って生地が厚手になっており、普段使いにも適しています。
こちらも同様に着圧サポートと補強が施されているため、丈夫で歩きやすく、さらに光沢のある錦糸を使ってドレッシーに仕上げていますので、カジュアルシーンから多少フォーマル要素の求められるパーティーシーンまで使える便利な靴下です。
ストッキングフルレングス サブリナ シェイプフィット
女性向けとしてはグンゼ(GUNZE)のストッキングを取り扱っています。 「サブリナ シェイプフィット」は着圧機能もあるフルレングスのストッキングで、伝染しにくく丈夫であるという特徴があります。
サイズも「M-L」と「L-LL」の2種類が展開されています。 履きやすいのにきちんと引き締めてくれるストッキングとして、室内の普段着用などにおすすめです。
ストッキングフルレングス サブリナ シェイプフィットの一覧を見る
マナーを守りつつ、基本にのっとって靴下を選ぼう
視界に入りにくいために気を抜きがちな靴下のマナーですが、ビジネスにおいては「身だしなみは足元から」と言われることもあるように、靴と合わせて意外と靴下も見られているものです。
そして、きっちりとマナーを守ることが印象アップにつながることもあります。
冠婚葬祭など特別なシーンにおけるマナーを覚えておき、基本的には「スーツに合わせる」というルールを守っていれば、自ずとマナーを守ることに繋がります。
女性の場合はストッキングが主であるため、慣れるまでは履き心地に違和感があるかもしれません。
また、パンプスだと靴擦れが生じることもあるので、絆創膏を常備したりフットカバーを活用したりと準備を欠かさないようにしてください。
ORIHICAでもシチュエーションに合わせて履ける靴下をリーズナブルな値段で取り揃えていますので、ぜひ見てみてください。
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