きれいを保とう! ワイシャツの襟汚れの落とし方と対策

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きれいを保とう! ワイシャツの襟汚れの落とし方と対策

ワイシャツの襟の内側が黄ばんでしまったり、黒ずんでしまったりするのが気になる、という人は多いはずです。そもそもなぜワイシャツの襟は汚れやすいのでしょうか。その原因が分かれば、汚れを落とす、あるいは汚れにくくするための方法も分かってきます。ワイシャツの襟汚れの落とし方や対策についてご紹介します。

ワイシャツの襟が汚れてしまう主な理由

ワイシャツの襟汚れの主な原因は皮脂だとされています。襟の内側は首に直接触れる部分なので皮脂が付着しやすく、何度もこすれるうちに繊維の奥にまで入り込み、時間が経つと黄ばみや黒ずみになります。

皮脂は皮膚の皮脂腺から分泌される脂分です。もともと紫外線や乾燥から肌を守る役割があるのですが、汗などと混じり合って空気に触れると酸化し、さらにチリやホコリ、皮膚の垢などとくっつくと落ちにくい汚れに変化するというやっかいな性質を持っています。

ワイシャツの襟汚れの落とし方

ワイシャツの襟汚れはどのように落とせば良いのか、黄ばみの場合と黒ずみの場合に分けてそれぞれ説明します。

黄ばみの落とし方

皮脂汚れが空気に触れて酸化して生じるのが黄ばみです。

軽い黄ばみを落とすには、40度くらいのぬるま湯と食器洗い用の洗剤を使うのがおすすめです。食器洗い用洗剤は油汚れに強いため、皮脂を浮かせて取り除くことができるといわれています。もしくは固形石鹸でも代用できます。アルカリ性の固形石鹸は、酸性の皮脂に反応して、汚れを落としやすくします。

まず汚れている襟部分をぬるま湯につけて濡らします。次に汚れている部分に洗剤をつけ、もみ洗いをします。このとき、歯ブラシを使い、一定方向にブラッシングして汚れをかき出していく方法もあります。歯ブラシを使う場合は生地を傷めやすいので、優しく丁寧に動かしてください。

その後は、もう一度ぬるま湯でよくすすいでから、洗濯機の標準コースで洗濯します。

黒ずみの落とし方

黒ずみは皮脂汚れがチリやホコリとくっつき、徐々に蓄積していくことで発生します。黄ばみを十分に落としていないと黒ずんでくることもよくあります。

黒ずみに対しても、最初は黄ばみと同じようにぬるま湯と食器洗い用洗剤を使ってもみ洗いをします。その後、さらに酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯に、ワイシャツ全体を20~30分つけ置きするのが効果的です。その後、洗濯機を使って通常どおりに洗います。

ちなみに、漂白剤には酸素系漂白剤と塩素系漂白剤があります。塩素系漂白剤は漂白力が強いのですが、染料まで脱色してしまうことがあるので色物や柄物には使用できません。白いワイシャツでも、塩素系漂白剤を使うと衿や袖口が黄色くなってしまうことがあります。また、酸性タイプのものと混ぜると人体に有毒なガスが発生するので注意が必要です。ワイシャツには酸素系漂白剤を使うことをおすすめします。

ワイシャツの襟を汚れにくくする対策

襟が汚れるたびに手間をかけて洗うのは大変……というのであれば、汚れにくくする方法を試してみるのも良いでしょう。汚れ防止策についてご紹介します。

ベビーパウダーを使う

ベビーパウダーには脂や汗を吸収する働きがあります。そのため、少量を襟の内側に塗り込むだけで汚れを防止する効果が期待できます。赤ちゃん用アイテムなのでちょっと意外な使い方ですが、着る前に襟にサッと塗るだけなので簡単に試せます。洗濯するときも、特に何もせずそのまま洗濯機にかけるだけです。

汚れ防止スプレーを使う

襟や袖口に吹きかけて汚れをつきにくくするスプレーが販売されています。汚れ防止に加えて糊付けしてパリッとさせるタイプの製品もあるので、用途に応じて選んでみましょう。乾燥に時間がかかる場合もありますので、洗濯ものを取り込むタイミングや、アイロン掛けのタイミングでスプレーしておくことをおすすめします。

汚れガードシートを使う

襟の内側に貼って汚れを防止するシートやテープも売られています。使い方は使用時に貼り付けて、汚れたら剥がして捨てるだけです。

もしすぐにワイシャツの襟が汚れてしまう場合には?

最近のワイシャツのなかには、形態安定や抗菌防臭などのほかに、汚れを落としやすくする防汚加工が施されている製品があります。汚れが気になるときには、「水溶性防汚加工」などの加工がされているワイシャツを探してみましょう。

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また、襟の内側が別の柄になっているワイシャツもあります。白ではなく柄物の生地であれば、黄ばみや黒ずみもあまり目立ちません。着用すれば見た目は普通のワイシャツなので、スーツにも違和感なく合わせられます。防汚加工に加えて、襟内側が柄切替になっているワイシャツなら、汚れ防止に最適だといえるでしょう。メンズ&レディスのビジネス・ビジカジアイテムを取り扱うショップ「ORIHICA」でも襟内側が切り替えになっているワイシャツを多数取り扱っています。ぜひ一度見てみてください。

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襟汚れが気になる人は上記を参考に対策を考えてみてください。洗濯する前には襟の汚れが落ちやすくなる予洗いを行う、汚れ防止グッズなどを使って汚れ防止策をする、さらに汚れにくい工夫がされたワイシャツを選ぶことで対応しましょう。

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