おしゃれな着こなしをしよう! ニットの着こなし方 ~メンズ編~
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気温が下がって寒くなってくると、普段のコーディネートにも暖かいものを取り入れたくなりますよね。そこで外せないのが「ニット」ですが、デザインや形などの選び方を間違えると、途端に野暮ったくなったり、老けた印象になってしまったりすることも。
今回は、おしゃれなニットコーディネートを楽しむために、メンズニットの基本と着こなし方のポイントについて詳しく解説していきます。
ニットとは?
秋冬に欠かせない定番アイテムのひとつでもあるニットですが、「ニットとセーターって何が違うの?」と疑問に感じている人は多いのではないでしょうか。
そもそもニットというのは、「1本の糸で輪を作りながら編み上げていった生地」のこと。英語の「knit(ニット)」には「編み上げる」「編んで作る」という意味がありますが、そのようにして作られたものは全て「ニット」になります。つまり、スカートもパンツ、ワンピース、帽子など、ニット生地で作られたアイテムは全て「ニット」に分類されるのです。
では、「セーター」は何かと言うと、すでにお分かりの人も多いと思いますが、ニット生地を使って作ったトップスを指します。とはいえ、ファッション系の雑誌やサイトなどを見ると、最近はセーターのことをニットと呼んでいるところも増えているようです。
ニットの編み方の種類
ニットを普段のコーディネートに取り入れるなら、編み方の種類について基本を押さえておきましょう。
ニットは網目の大きさによって主に「ローゲージ」「ミドルゲージ」「ハイゲージ」の3種類に分類されます。「ゲージ(G)」というのは、ニットを編む機械の針の密度を表す単位のことで、1インチの間に何本の針があるのかを示しています。例えば、5ゲージというのは5本の針が1インチの間にあるという意味で、つまりざっくりと太い網目のニットに仕上がるということです。
では、それぞれの編み方について、その特徴を詳しく見ていきましょう。
ローゲージ
「ローゲージ」は、3つの中で最も編み目が荒いタイプ。5ゲージまでのものを指すことが多く、太めの糸でざっくりと編まれた素朴で温かな雰囲気のアイテムが多いのが特徴です。厚手のものが多く温かいのですが、編み目の大きさによっては通気性が良すぎて防寒性が落ちてしまうことも。合わせるインナーで暖かさを調節する必要があります。
ミドルゲージ
ローゲージとハイゲージの中間に位置するのが「ミドルゲージ」です。適度な厚みとざっくり感が特徴で、ハイゲージのように体型にフィットしすぎることもないため、1枚でもおしゃれな着こなしが楽しめます。主張しすぎないミドルゲージニットは、色や柄物でも取り入れやすいのが嬉しいポイントです。
ハイゲージ
「ハイゲージ」は、ローゲージニットとは対照的に、細い糸で蜜に編まれたニットのことを意味します。網目が目立たずスッキリとした上品な印象で、薄手のものが多いためインナーとしても活躍するアイテムです。
また、素材にもよりますが、ニット独特のチクチク感があるものが少なく、柔らかな肌触りの着心地を楽しめます。ただし、ローゲージニットと比べると体のラインが出やすくなってしまうため、上半身がガッチリしている体型の人は着こなしにコツが必要です。
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ニットの編み目の種類
編み方と同様に、ニットの表情を決めるのが編み目の種類です。メンズニットでは主に以下の4種類が人気で、それぞれに醸し出す雰囲気が異なります。また、体型によっても似合う編み目の種類が変わってくるので、それぞれの特徴を抑えた上で、コーディネートに合ったものを選ぶようにしましょう。
ケーブル編み
縄の目のような捻った模様が特徴的な「ケーブル編み」。立体的な編み目そのものにインパクトがあるため、シンプルカラーのニットでも1枚だけでコーディネートが完成します。防寒性も高く、見た目にも温かみを感じさせる編み方です。
リブ編み
「リブ編み」は別名「あぜ編み」とも呼ばれていて、縦方向のラインが強調された編み目が特徴です。横方向の伸縮性に優れているため着心地が良くフィット感も抜群。スッキリとしたシルエットを楽しむことができます。
ミラノリブ
イタリアのミラノで誕生した「ミラノリブ」。伸縮性の高いゴム編みと袋編みが交互に編まれていて、ギュッと網目が詰まった伸縮性の少ない生地に仕上がっています。縦ラインが印象的な一般的なリブ編みとは異なり、横ラインの畝が強調されているのが特徴です。
トップスだけでなくロングジレやロングカーディガンなどにも使われることが多く、シルエットの崩れないきれい目なスタイルに仕上げることができます。ラフ過ぎないおとなのカジュアルスタイルを楽しみたいときにおすすめです。
ワッフル編み
正式名称は「サーマル編み」ですが、お菓子のワッフルのように見えることから「ワッフル編み」と呼ばれています。伸縮性に優れていて着心地が良く、適度な保温性と保湿性があるため秋冬のニットとしてはもちろん、春夏用の生地にもこの編み方が使われます。毛羽立ちにくいという特徴もニットとしては嬉しいポイントです。
ニットのネックの種類
ニットのトップスを取り入れる際には、骨格やコーディネートに合わせてベストなネックラインを選ぶのがおすすめです。首元は顔に近い分、全体の印象を大きく左右する部分のため、選び方に気を配ることが大切だといえます。
では、メンズニットの主なネックラインの種類とそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ロールネック
「ロールネック」はその名の通り、襟の部分が外側にくるっと巻かれているのが特徴です。かっちりとした印象をやわらげて、力の抜けたカジュアルなコーディネートを楽しむことができます。襟元がややゆったりとした印象になるため、インナーに差し色をプラスして遊ぶのもおすすめです。
クルーネック
いわゆる丸襟の「クルーネック」は、もともとは船乗り(クルー)が着ていたことが名前の由来とされています。首元の露出が少ないため、首が太め、首が短い人の場合は着こなしに工夫が必要ですが、クルーネックのニットはカジュアルでありながらも上品で高見えするのが嬉しいポイントです。シンプルな色味のニットに、柄物のネッカチーフを合わせるスタイルや、差し色となるインナーを覗かせるスタイルも人気があります。
タートルネック
「タートルネック」は、亀が甲羅から首を出している様子に似ていることが名前の由来で、首元まで生地が続いていて保温性の高いのが特徴です。他のタイプと比べて大人っぽい印象に仕上げることができるため、幅広い世代のファッションで取り入れられています。
タートルネックのニットは一枚だけでコーディネートが完成するのが嬉しいポイントですが、上半身ががっちりしている体型の人は、着こなしに工夫が必要でしょう。
モックネック
「モックネック」は、タートルネックほどの長さはありませんが、襟元にある程度の高さがあるのが特徴です。トレンド感のあるスタイルを楽しみたいときにおすすめのタイプで、すっきりとしたさわやかな印象に仕上げることができます。
Vネック
首回りがV字に開いているニットです。V字の効果で顔の印象がすっきり見えて、小顔効果も期待できます。メンズニットの場合、ハイゲージよりローゲージとの相性が良く、V字の切り込みは大き過ぎないものを選ぶのがおすすめです。薄手のニットはスーツなどのジャケットの下にも合わせることができます。
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メンズ用ニットの選び方
では、実際にメンズ用ニットをコーディネートに取り入れる場合、どのような点に気を付けたら良いのでしょうか。着こなし方のポイントについて詳しくご紹介していきます。
シンプルなハイゲージかミドルゲージでクルーネックを用意する
普段、トレーナーやスウェット素材のものを着ることが多く、ニットコーデに慣れていないという人にとっては、ざっくり感のあるローゲージニットや編み目の主張が強いタイプのニットにいきなり挑戦するのは難易度が高過ぎるかもしれません。
まずは、シンプルな印象のハイゲージかミドルゲージで、なおかつどんなスタイルとも合わせやすいクルーネックタイプのニットを選びましょう。スーツとも合わせやすいため、オフィスシーンでも自然に取り入れることができます。
ネイビーやグレーなど着まわしやすいものを選ぶ
ニットは1枚でコーディネートが完成する反面、色選びを間違えると全体の印象が野暮ったくなってしまうこともあります。はじめてニットコーデに挑戦するという人は、まずはネイビーやグレー、ブラックなど着回しがしやすいモノトーンカラーのものを選ぶのがおすすめです。
また冬のニットファッションでは、全体をモノトーンで統一し、インナーに差し色を持ってくることで、ワンランク上のコーディネートを完成させることができます。
シルエットがすっきりするサイズのものを選ぶ
ざっくりと厚めのニットやオーバーサイズのニットは、体型を拾わないためついつい選んでしまいがちですが、ボトムスとのバランスを取るのが難しいため、ビギナーには難易度が高くなってしまいます。
初めてニットコーデに挑戦する場合には、まずはシルエットがスッキリしているサイズ感のものを選ぶようにしましょう。着丈は長過ぎず、ヒップにかかる程度~半分ほど隠れるくらいであれば幅広い世代で着こなしやすいはずです。
ニットを取り入れたコーディネートの例 メンズ編
最後は、メンズ用ニットを取り入れたおすすめのコーディネートをご紹介します。カラーやシルエットにトレンドを取り入れることで、旬のおしゃれを楽しむことができます。
クルーネックニット
秋冬にぴったりなブラウンニットのコーディネートです。
パンツをカーキやベージュで合わせると季節感を出した、柔らかい雰囲気の着こなしができます。
ビジネスカジュアル、休日の着こなしにおすすめです。
タートルネックニット
黒のタートルネックニットのコーディネートです。
引き締め効果のある黒のタートルネックニットはスタイリッシュな印象を与え、また様々なコーディネートにマッチする高い汎用性を誇ります。
仕事、普段着、シーン問わず活躍すること間違いなしのアイテムです。
アラン柄モックネックニット
ケーブル編み、厚手な作りが特徴的なアラン柄ニットは1枚でもサマになります。
アラン柄ニットは厚手で上半身にボリュームが出るため、細身のパンツで合わせるとバランス良くまとまります。
写真のように上下ネイビーで揃えるだけで、簡単に洒脱な雰囲気を演出できます。
アラン柄タートルネックニット
白のタートルネックにスニーカーを合わせたカジュアルコーデです。
休日の着こなしはもちろん、1枚でもキチンと見せることができるタートルネックはテレワークにも最適のアイテムです。
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ニットは暖かいだけでなく、季節感を演出してくれる秋冬のマストアイテムです。今年新しくセーターを買い足そうと思っている人は、ぜひこちらでご紹介した内容を参考にして、自分にぴったりの1枚を探してみてくださいね。
また、こちらからORIHICAスタッフのニットコーディネートもご覧いただけます。ぜひ参考にしてみてください。
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