ワイシャツのお手入れ方法
形態安定・ノンアイロンワイシャツの
お手入れ方法をご紹介します。
ワイシャツの基本メンテナンス
Pointシャツのメンテナンス
汗ジミとは?
人体から分泌される汚れには、「水に溶けるタイプ」と「溶けないタイプ」があります。皮脂汚れは水に溶けないため、通常の洗濯だけでは汚れが十分に落ちずに、汗ジミの原因になります。
頑固な汗ジミの落とし方
「部分洗い洗剤」を塗り込んで30分から1時間放置した後、通常の洗濯をします。汚れがひどい時にはぬるま湯に浸け置きをすると効果的です。
ワイシャツの収納方法
シャツはハンガーに吊るしておくのがベストです。畳んで収納する場合はボタンを全て留めて襟をつぶさないようにします。

形態安定ワイシャツの上手な洗い方
Point 1洗濯ネットを使用
洗濯用ネットで生地の傷みが軽減されます。
洗濯用ネットを使うことで生地が傷みにくくなります。シャツの前立ボタン(フロントボタン)を留めて、網目の大きいネットに入れて洗いますと、他の洗濯物に絡みにくくなり、生地も傷みにくくなります。ボタンダウンのシャツの場合は、襟先ボタンをはずして洗濯してください。
Point 2しつこい汚れは、部分洗いを
部分洗い用洗剤で洗濯前に処理をします。
襟、カフスのしつこい汚れは部分洗い用洗剤を汚れの部分に塗布し、30℃位のぬるま湯に30~60分程つけおきしてから洗濯してください。

Point 3脱水は短く
脱水は15秒程度で充分です。
形態安定シャツはドリップドライ(漏れ干し)といわれる手法で乾かしていただくのが、もっともシワになりにくい手法です。水の重みでシワが伸びるので、軽めの脱水で十分です。
Point 4ハンガーで陰干し
全体の重みでシワが伸ばされます。
脱水が終わったら、形を整えてすぐにハンガーにかけ陰干ししてください。全体の重みでシワが伸ばされ、水分が蒸発することで大部分のシワが消えていきます。
ワイシャツのお取り扱いの注意点
形態安定シャツは、ご家庭での洗濯を基本にして作られています。
洗濯の際は長く、美しくご着用いただけるよう、上記ポイントに留意したお取り扱いをおねがいします。
※ワイシャツのお取り扱いについては、裾または脇に付いている「洗濯絵表示」をご参照ください。
形態安定ワイシャツの
アイロンの掛け方
Point 1温度設定が重要
アイロンの温度は素材に関わらず必ず中温
(150℃)以下。
裾または脇に付いている「洗濯絵表示」を確認してアイロン掛けをしてください。165℃を超える温度で掛けますと、襟・カフスに使用しているトップヒューズ芯地に縮みや変形が発生する場合がありますので、ご注意ください。

Point 2一箇所に止めない
アイロンは動かしながら掛けます。
アイロンは一箇所に止めないで、動かしながら掛けてください。一箇所に長く当てますと、昇温(温度が上がる)し、襟・カフスの場合は縮みや変形、身頃の場合は生地の風合いを損なう場合があります。

Point 3汚れたまま掛けない
襟・カフスの汚れを取ってから掛けます。
シミや汚れの上からアイロンを掛けますと、芯地や繊維に汚れが浸透し、頑固な汚れになります。汚れが残っている場合は、再度部分洗いをして、汚れを落としてからアイロンを掛けてください。

Point 4クリーニングに出す場合
襟・カフス・前立ては高温・高湿プレス機にご
注意
汚れ・シミなどでクリーニングに出す場合、「アイロンは中温」とお伝えください。シャツは生地と芯地の収縮率が違うため、濡れたまま高温アイロンを当てるとはげしく縮む場合があります。
アイロン掛けの注意点
家庭洗濯で、襟、カフスをキレイに仕上げるために、芯地はトップヒューズ芯(永久接着芯)を使用しています。 アイロン掛けの必要はほとんどありませんが、お掛けになる場合は、上記のポイントに留意したアイロン掛けをお願いします。
形態安定ワイシャツの
アイロンクイック仕上げ法
Pointアイロンクイック仕上げの手順
アイロンの温度は素材に関わらず必ず中温
(150℃)以下。
ノーアイロンでもOKの形態安定シャツですが、何度も洗っているうちに襟の立ち上がりが悪くなりがちです。
そんな時のお手軽なアイロンクイック仕上げ法を紹介します。
-
襟の表側を上にして、襟羽根の両端を持ち左右に引っ張ります。
-
襟羽根部分にアイロンを置き、上から押しながらシワを伸ばします。アイロンを滑らせますとシワの原因になりますので、持ち上げて移動してください。
-
襟腰の両端を持ち、左右に引っ張ります。
-
襟腰部分に、襟羽根と同じようにアイロンをかけます。アイロンの跡が残る場合は、軽く滑らせて消してください。これで美しい襟の完成です。
※ポイントは、襟羽根を襟腰を別々にかける事です。