その他お手入れ方法
洋服にシミや汗が付いた時の対処法をご紹介します。
シミがついた時の対処法
Point 1油溶性か水溶性かチェック
シミがついている部分に霧吹きで水をかけ、
10秒ほどおきます。
水がしみこまない
油溶性

応急処理法
油溶性は広げないようにつまみ取ります
油溶性の汚れは粒子が大きく、布地にはすぐに浸透しにくいので、ついた汚れは布地の上にのっているだけの状態です。乾いた布で汚れを広げないようにつまみ取りましょう。こすると汚れがしみ込んでしまうので、かえっておとしにくくなります。
水がしみこむ
水溶性

応急処理法
水溶性は水をかたく絞った布でたたきます
水溶性の汚れは水分が多く、布地の裏側までスッとしみ込んでしまうので、布地の裏側から水分を吸い取ります。汚れの下にティッシュペーパーを敷いて、ぬらしてかたく絞った布で、上から叩いて布に汚れを移します。
Point 2シミ・汚れの種類と処理方法
シミ抜きの注意点
アルコールやベンジンを使う場合は目立たない部分で試してから使用されることをお勧めします。デリケートな素材・高級素材などのシミはタオルやティッシュで軽く叩いて落とし、早めにクリーニング店に相談されることをお勧めします。シミ汚れの程度によっては取りきれない場合もあります。
-
ソース・しょうゆ・ケチャップ・酒・ビール
水かお湯で絞った布、または綿棒で叩いて薄め、残った場合は中性洗剤液で叩いてシミを取ります。
-
血液
ぬるま湯に酵素入り洗剤を溶かした液を綿棒などで血液のついた場所につけ、しばらく放置します。その後、水で叩いて洗剤分を落とします。
-
果汁
天然果汁は、タオルで拭き取った後、中性洗剤液で何回も叩き、残った場合は、アルコールで叩いてシミを取ります。
-
口紅
アルコールやベンジンで落とし、残った場合は、中性洗剤液でシミを取ります。
-
お茶・紅茶・コーヒー
水で絞ったタオルで叩き、中性洗剤等でシミを取ります。(弱アルカリ性の洗剤を使うと取れにくくなるので使わないようにします)
-
サインペン・ボールペン
水につけず、洗濯洗剤の溶液で叩きます。下にティッシュペーパーを敷き、汚れを吸い取らせ、後で洗剤分を水でよく落とします。
※シミ抜き後は、水を軽く絞った布で叩いて、洗剤分をよく落とします。
Point 3シミを落とす
上記の処理方法にしたがって、綿棒に液をしみ込ませます。
-
タオルの下に、板や雑誌を敷き、シミの部分を下にします。
-
綿棒の液をたれない程度にたっぷりしみ込ませ、シミのまわりから叩きはじめます。
-
シミのまわりから内側に向かって、綿棒を垂直にして上からトントンと叩くと輪ジミの防止になります。
-
場所を変えて何度かくり返し、タオルにシミを移し取ります。
汗がついた時の対処法
Point 1汗を落とす手順
用意するもの
タオル数枚・洗面器・ぬるま湯(汚れがひどい時は中性洗剤)
厚みのあるハンガー
-
ぬるま湯につけたタオルを硬く絞ります。
-
汗のつきやすい箇所を上からトントンと軽く叩きます。
-
〇部分が特に汚れやすい箇所です。汚れがひどい時には、ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、標準使用量の洗剤液を作ります。1・2と同じ手順で汚れ部分を叩きます。
-
洗剤成分を取るために、ぬるま湯を2回程とりかえながら、内側に乾いたタオルを入れ、絞ったタオルで叩き拭きします。
-
風通しの良い日陰にハンガー掛けし、湿気を飛ばします。
においを取る豆知識
アイロンのスチームを掛けて陰干しします。スチームを掛けるとにおいの粒子が蒸気と結びついて、においが取れます。
全体にまんべんなくスチームをかけた後は、風通しの良い日陰にハンガー掛けし、湿気を飛ばします。
Point 2クリーニング店選び
クリーニング店選びのポイント
- 受付で汚れやボタンなどを進んで確認してくれる店。
- 商品知識があり、クリーニング方法や技術について十分な説明ができる店。
- 評判の良い店、知人の薦める店、良心的な店。
- 衣類の取り扱いが丁寧で、責任感がある店。
クリーニングに預ける前に
- ポケットの中に忘れ物はありませんか?
- ホツレはありませんか?あったら直しておきましょう。
- 特殊な装飾ボタンや付属品ははずしておきましょう。
クリーニング受け取り後
- シミ・汚れ・破れをチェックしましょう。
- ボタン・ベルト・付属品の確認をしましょう。
- 受け取り後はビニール袋から出して風にあてましょう。
基本的な取り扱い絵表示と意味
-
水温40℃を限度とした弱い洗濯処理ができる
-
150℃を限度とした温度でアイロンをかける事ができる
-
洗濯処理はできない
-
パークロルエチレン及び石油系溶剤でドライクリーニング処理ができる
-
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白処理はできない
-
石油系溶剤でのドライクリーニング処理ができる
-
漂白処理はできない
-
ウエットクリーニング処理ができる:弱い処理
-
200℃を限度とした温度でアイロンをかける事ができる
-
ウエットクリーニング処理ができない