夏のロンドンにはイベントが多い。特にサマーパーティーは、魅力的なイベントのひとつであり、セレブリティーがチャリティー活動の一環として参加するもの。ギャラリーやアーティストを支えるために催されるパーティーなのだ。

ロンドンを代表するサマーパーティーといえば、サーペンタイン・ギャラリーで開催されるパーティーが有名。サーペンタイン・ギャラリーは、ハイドパーク内のケンジントン・ガーデンに位置する。マン・レイ、アンディ・ウォーホール、ダミアン・ハースト、レイチェル・ホワイトリードやヘンリー・ムーアのように、ロンドンのコンテポンラリーアートの中心となった場所であり、元々は、1934年に建てられたティー・パビリオンだった。近年夏には、有名な建築家によってサーペンタイン・ギャラリー・パビリオンという期間限定の建築物を作っている。
ちなみに、今夏は、建築家のレム・コールハースと構造デザイナーのセシル・バーモンドによって共同設計されたものであり、中央に位置する飾りは、ギャラリーの芝生の上に浮かぶ卵型の膨らんだ天蓋が施されていた。以前、日本人の建築家Toyo Ito（伊東豊雄）もこの作品制作のアーティストとして選出された。

このギャラリーを語る上で重要な人物が、今は亡きダイアナ妃の存在。彼女がこのギャラリー後援者であり、寄付をすることでギャラリーの発展に貢献していたのだ。ダイアナ妃はチャリティーやボランティア活動を自ら積極的に行っていたことは知られているが、彼女の残した多大なる功績は、アートにも及んでいる。

また、サマーパーティーは有名なブランドショップのデザイナーによっても開催されており、今年はイヴ・サン・ローランがスポンサーを務めた。以前、ロベルト・カヴァッリやジミー・チューがスポンサーだったことも。これは、サマーパーティーに現在のロンドンファッションやカルチャーを反映するイベントであることを示している。 出席者は、ロッド・スチュアート、ペニー・ランカスター、パリス・ヒルトン、ビクトリア・ベッカム夫婦、パトリック・コックス、ディビットボゥイ、サイモン、ダスティン・ホフマン、ジェイド・ジャガー、エル・マクファーソンなど、各界のセレブリティたち。高額のパーティーチケット代を支払っての参加となるのであるが、セレブリティたちはチャリティーパーティーへの投資を惜しまない。

ロンドンはヨーロッパの他の都市と異なり、サマーパーティーやイベント、例えばハイドパークでのコンサートやチャリティーボールも大盛況。アートもファッションも多くの人たちに支えられ、それが人々のライフスタイルに取り入れられている。

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サマーパーティーは、セレブリティーがチャリティー活動の一環として参加する。

出席者は、各界のセレブリティたち。