この夏、ロンドンには全世界を震撼させる衝撃的な事件が起きた。事件の数日前のロンドンは、悲劇を知る由もなく、ハイドパークには世界中で開催される壮大なイベント、Live8が開催されていた。今回の「Director's Voice」は、Live 8について話そう。
Live 8とは
Live 8は、スコットランドのグレンイーグルズで開催されたG8サミットに集う8カ国の首脳たちに向けた全世界的アクション。貧困に苦しむアフリカへの債権放棄や金融支援など、貧困にあえぐアフリカのインフラ整備の支援を訴えるものである。
このアクションの一つとして、Live8のコンサートは、7月2日、ロンドンをはじめ、東京、パリ、ベルリンなど8カ国で開催された。ロンドンの会場はハイドパーク。主催者ブームタウン・ラッツのリーダー「ボブ・ゲルドフ」は、世界の異なる8会場のコンサートもコーディネートし、世界中で活躍するパワフルなミュージシャンの演奏により、俳優や女優などのセレブリティなどが、G8に集まった世界のリーダーたちへ、そして聴衆たちへ向け音楽を通じてメッセージを発信した。
私はちょうどロンドンに滞在していたので、ハイドパークで行われたLive8のコンサートに参加。ハイドパークに集う約80万人の想いは、音楽を通して一つになった。
メッセージを伝えるセレブリティたち
ロンドンでのコンサートに参加したミュージシャンは、錚々たるメンバーばかり。ポール・マッカートニー、U2、コールドプレイ、エルトン・ジョン、シザーシスターズ、スティング、マドンナ、ロビー・ウィリアムス、マライア・キャリー、アニー・レノックス、ピンクフロイド、ザ・フー、ジョージ・マイケル、キラーズなど、こういった面々が一堂に会するというのはまさに驚くべきことで、アフリカの貧困を根絶しようという彼らの信念がそうさせているのではないだろうか。
ステージ上では、ブラッド・ピット、デヴィッド・ベッカム、聴衆の中にも、グイネス・パルトロゥ、ステラ・マッカートニー、ヴィクトリア・ベッカム、パリス・ヒルトンといった人々の姿も。日本ではあまり考えられない光景かもしれない。
Live8から見る音楽とファッション
メッセージ性のあるアクションに集うセレブリティたちのファッションも見逃せない。音楽とファッションのシナジー効果はとても強く、その影響力は大きい。
例えば、ロビー・ウィリアムスが羽織っていたテイルコートはサヴィル・ロウのスペンサー・ハートによるもの、これにジーンズとスタッドベルトに黒のTシャツ、マフラーをコーディネートしていた。
マドンナは白のパンツスーツにステラ・マッカートニーのベストをアレンジ。コールドプレイはニール・バレットのブルゾンジャケットとカジュアルパンツ。ベッカムはレザー製ライダースジャケットとジーンズ、エルトン・ジョンのスタイルはヨージ・ヤマモトのフォーマルなテールコートジャケットスーツを着こなしていた。
No Life without Music・・・音楽は非常にパワーのあるメディアであり、音楽なくしては私たちの生活は語れない。Live8のコンサートが繋ぐ音楽とファッションは、世代を超えて新たな文化を創造すると言っても過言ではない。
70年代以降の英国ファッションシーン全ての目撃者であり、日本のファッション業界に深く精通している英国人。英国マンチェスター大学でファッションデザインを学ぶ。マルベリー社、マッキントッシュ社においてクリエイティブ・ディレクターを歴任。その後、英国貿易産業省(DTI)にてエクスポート・プロモーターとして数多くの英国人デザイナーやブランドの日本進出をサポートした。
この夏、ロンドンには全世界を震撼させる衝撃的な事件が起きた。事件の数日前のロンドンは、悲劇を知る由もなく、ハイドパークには世界中で開催される壮大なイベント、Live8が開催されていた。今回の「Director's Voice」は、Live 8について話そう。
Live 8とは
Live 8は、スコットランドのグレンイーグルズで開催されたG8サミットに集う8カ国の首脳たちに向けた全世界的アクション。貧困に苦しむアフリカへの債権放棄や金融支援など、貧困にあえぐアフリカのインフラ整備の支援を訴えるものである。
このアクションの一つとして、Live8のコンサートは、7月2日、ロンドンをはじめ、東京、パリ、ベルリンなど8カ国で開催された。ロンドンの会場はハイドパーク。主催者ブームタウン・ラッツのリーダー「ボブ・ゲルドフ」は、世界の異なる8会場のコンサートもコーディネートし、世界中で活躍するパワフルなミュージシャンの演奏により、俳優や女優などのセレブリティなどが、G8に集まった世界のリーダーたちへ、そして聴衆たちへ向け音楽を通じてメッセージを発信した。
私はちょうどロンドンに滞在していたので、ハイドパークで行われたLive8のコンサートに参加。ハイドパークに集う約80万人の想いは、音楽を通して一つになった。
メッセージを伝えるセレブリティたち
ロンドンでのコンサートに参加したミュージシャンは、錚々たるメンバーばかり。ポール・マッカートニー、U2、コールドプレイ、エルトン・ジョン、シザーシスターズ、スティング、マドンナ、ロビー・ウィリアムス、マライア・キャリー、アニー・レノックス、ピンクフロイド、ザ・フー、ジョージ・マイケル、キラーズなど、こういった面々が一堂に会するというのはまさに驚くべきことで、アフリカの貧困を根絶しようという彼らの信念がそうさせているのではないだろうか。
ステージ上では、ブラッド・ピット、デヴィッド・ベッカム、聴衆の中にも、グイネス・パルトロゥ、ステラ・マッカートニー、ヴィクトリア・ベッカム、パリス・ヒルトンといった人々の姿も。日本ではあまり考えられない光景かもしれない。
Live8から見る音楽とファッション
メッセージ性のあるアクションに集うセレブリティたちのファッションも見逃せない。音楽とファッションのシナジー効果はとても強く、その影響力は大きい。
例えば、ロビー・ウィリアムスが羽織っていたテイルコートはサヴィル・ロウのスペンサー・ハートによるもの、これにジーンズとスタッドベルトに黒のTシャツ、マフラーをコーディネートしていた。
マドンナは白のパンツスーツにステラ・マッカートニーのベストをアレンジ。コールドプレイはニール・バレットのブルゾンジャケットとカジュアルパンツ。ベッカムはレザー製ライダースジャケットとジーンズ、エルトン・ジョンのスタイルはヨージ・ヤマモトのフォーマルなテールコートジャケットスーツを着こなしていた。
No Life without Music・・・音楽は非常にパワーのあるメディアであり、音楽なくしては私たちの生活は語れない。Live8のコンサートが繋ぐ音楽とファッションは、世代を超えて新たな文化を創造すると言っても過言ではない。
70年代以降の英国ファッションシーン全ての目撃者であり、日本のファッション業界に深く精通している英国人。英国マンチェスター大学でファッションデザインを学ぶ。マルベリー社、マッキントッシュ社においてクリエイティブ・ディレクターを歴任。その後、英国貿易産業省(DTI)にてエクスポート・プロモーターとして数多くの英国人デザイナーやブランドの日本進出をサポートした。