DIRECTOR'S VOICE ディレクターズボイス

Vol.08 Post Royal Wedding

ブリティッシュブームは止まらない

4月29日に行われたロイヤルウェディングの影響は大きく、夏を迎える日本ではさまざまな分野でイギリスが話題になっています。

来年はロンドンオリンピック、そしてエリザベス女王即位60周年記念も控えており、さらにこの流れは加速すると思って間違いないでしょう。

ORIHICAでは毎年夏にイギリスの国旗、ユニオンジャックをモチーフにしたシャツをつくっていますが、今年のバージョン、「Union Jack 2011」も絶好調。トラディショナルなギンガムチェックをシンプルなトーンでシックに表現し、お洒落マインドと遊び心を両立させた点が評価されています。



伝統とモダニズムの融合

さて、肝心のウエディングを振り返ってみましょう。

私の予想したとおり、伝統を守りながらも絶妙なバランスでモダンなアレンジが加えられた、とてもフレッシュなウエディングでした。

ウィリアム王子は近衛歩兵の深紅のユニフォームを身にまとい、伝統的な儀式に相応しい装い。カフなどは本物のゴールドを用いて丁寧に手刺しゅうされてあり荘厳なムード満点。でも、豪華な外観とは裏腹に、着心地は犠牲にされていたのがこれまでの常識でした。

しかし、今回ウィリアム王子は、裏地を特別にオーダー。見た目ではわかりませんが、実は、最先端の素材を使用し熱をこもらせずに快適に過ごせるよう配慮したコートだったのです。

弟のヘンリー王子の赤いカフ部分の内側にも秘密が隠されていました。コートにポケットがないため、カフの内側にジップポケットを配しそこにリングを入れてウィリアム王子に渡したのです!

ケイト妃のドレスも同様です。一見モナコ公妃グレース・ケリーを彷彿とさせるクラシックなスタイルですが、深めに切りこんだVゾーンがモダンな女性らしさを表現しています。

トラディショナルなスタイルを踏襲しながらも常に進化し続ける、その姿勢はORIHICAそのもの。若いロイヤルカップルがその魅力で世界中の人を引きつけてやまないように、私たちの世界観に魅力を感じる人が一人でも増えてくれればと願っています。



トレンドへの影響は?

節電を頭に入れながら過ごす今年の夏は、なんと言ってもクールビズでしょう。私の考えるクールビズは、アロハシャツにショートパンツではありません。ビジネスの場では涼しい顔でスーツを着こなしている方が何倍もスタイリッシュ。

ウィリアム王子のコートのように、あくまでもラインやディテールはそのまま、素材で工夫したジャケットがクールビズの決め手です。また、気軽に洗濯できるウォッシャブルのスーツもORIHICAでは用意しています。

ミリタリーユニフォームの影響も外せないでしょう。フレアー気味のカフのライン、ダブルベント、そして4ボタンなど、ORIHICAのスーツではすでに取り入れているものばかりです。

ますます勢いづくブリティッシュテイストを、基盤として取り入れているジャパニーズブランドORIHICAが、世界から注目を浴びることもそう遠くはないはずです。

(取材・文/塩尻 朋子)

 

BACK NUMBER バックナンバー

  • Vol.12 MY LONDON WITH ORIHICA
  • Vol.11 ORIHICA Exhibition ~ 2012 SPRING&SUMMERS ~
  • Vol.10 Collaboration Project
  • Vol.09 Social Network
  • Vol.08 Post Royal Wedding
  • Vol.07 Recruit suit
  • Vol.06 Royal Wedding
  • Vol.05 White Day
  • Vol.04 Valentine's Day
  • Vol.03 Christmas
  • Vol.02 Royal Ascot
  • Vol.01 Birth of ORIHICA(2) ORIHICAの誕生
  • Vol.01 Birth of ORIHICA(1) ORIHICAの誕生

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Vol.08 Post Royal Wedding

ブリティッシュブームは止まらない

4月29日に行われたロイヤルウェディングの影響は大きく、夏を迎える日本ではさまざまな分野でイギリスが話題になっています。

来年はロンドンオリンピック、そしてエリザベス女王即位60周年記念も控えており、さらにこの流れは加速すると思って間違いないでしょう。

ORIHICAでは毎年夏にイギリスの国旗、ユニオンジャックをモチーフにしたシャツをつくっていますが、今年のバージョン、「Union Jack 2011」も絶好調。トラディショナルなギンガムチェックをシンプルなトーンでシックに表現し、お洒落マインドと遊び心を両立させた点が評価されています。



伝統とモダニズムの融合

さて、肝心のウエディングを振り返ってみましょう。

私の予想したとおり、伝統を守りながらも絶妙なバランスでモダンなアレンジが加えられた、とてもフレッシュなウエディングでした。

ウィリアム王子は近衛歩兵の深紅のユニフォームを身にまとい、伝統的な儀式に相応しい装い。カフなどは本物のゴールドを用いて丁寧に手刺しゅうされてあり荘厳なムード満点。でも、豪華な外観とは裏腹に、着心地は犠牲にされていたのがこれまでの常識でした。

しかし、今回ウィリアム王子は、裏地を特別にオーダー。見た目ではわかりませんが、実は、最先端の素材を使用し熱をこもらせずに快適に過ごせるよう配慮したコートだったのです。

弟のヘンリー王子の赤いカフ部分の内側にも秘密が隠されていました。コートにポケットがないため、カフの内側にジップポケットを配しそこにリングを入れてウィリアム王子に渡したのです!

ケイト妃のドレスも同様です。一見モナコ公妃グレース・ケリーを彷彿とさせるクラシックなスタイルですが、深めに切りこんだVゾーンがモダンな女性らしさを表現しています。

トラディショナルなスタイルを踏襲しながらも常に進化し続ける、その姿勢はORIHICAそのもの。若いロイヤルカップルがその魅力で世界中の人を引きつけてやまないように、私たちの世界観に魅力を感じる人が一人でも増えてくれればと願っています。



トレンドへの影響は?

節電を頭に入れながら過ごす今年の夏は、なんと言ってもクールビズでしょう。私の考えるクールビズは、アロハシャツにショートパンツではありません。ビジネスの場では涼しい顔でスーツを着こなしている方が何倍もスタイリッシュ。

ウィリアム王子のコートのように、あくまでもラインやディテールはそのまま、素材で工夫したジャケットがクールビズの決め手です。また、気軽に洗濯できるウォッシャブルのスーツもORIHICAでは用意しています。

ミリタリーユニフォームの影響も外せないでしょう。フレアー気味のカフのライン、ダブルベント、そして4ボタンなど、ORIHICAのスーツではすでに取り入れているものばかりです。

ますます勢いづくブリティッシュテイストを、基盤として取り入れているジャパニーズブランドORIHICAが、世界から注目を浴びることもそう遠くはないはずです。

(取材・文/塩尻 朋子)

 

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  • Vol.01 Birth of ORIHICA(1) ORIHICAの誕生