映画とファッションが切っても切り離せない関係であることは言うまでもない。スクリーンに映し出されるのは、著名な俳優たちだけではなく、彼らとともに働くスタイリストたちがコーディネートする衣装の数々。この点において、スクリーンと観覧者=コンシューマー(消費者)の距離は常に接近している。
今まさにオスカー賞が話題のシーズンである。最近の映画で特にメンズファッションに大きな影響を及ぼした作品「オーシャンズ12」は、12名のうち10名が男優という構成で、作品中では、ホテル?カフェ?レストランを巡るヨーロッパのライフスタイルが描写されている。その衣装は実にさまざまで、例えば、ジョージ・クルーニーは、スマートなスーツスタイルやフォーマルウェアの着こなしを、ブラッド・ピットは、スーツにシャツ・ノータイのセミ・スマートスタイル、さらにマット・デイモンは、スーツジャケットにストライプシャツとロールネックを合わせるビジネスカジュアルや、カジュアルパンツとシャツにDB ジャケットをコーディネートしている。
彼らのスタイルからもわかるように、「オーシャンズ12」は、今、世界中で見られるスマートカジュアルのスタンダード(=基準値)を定めており、これらは、ポール・スミス、ニール・バレット、ハイジ・スリマン、グッチのジョン・レイたちから享受したものなのだ。これが今日、世界のビジネスマンのモダン・コンテンポラリーな世界のファッションともいえるであろう。
「オーシャンズ12」以外でファッションの影響を受けている作品は、レオナルド・ディカプリオ主演で、ハワード・ヒューイの一生を描いた「アビエイター」。これはハワード・ヒューイ自身の実にファッショナブルなキャラクターをディカプリオが演じたことで、彼のまとった衣装が流行を作り出している。また、衣装デザインという視点から注目すべきは、ウィル・スミス主演の「アイ,ロボット」のデニムやレザーをあしらった衣装。これは、ニール・バレットのデザインによるものである。世界中で一大ブームを巻き起こした「ハリー・ポッター」で、ダニエル・ラドクリフが着ていたスーツは、ティモシー・エベレストの作品。タイをはずしたカジュアルスタイルでスクリーンに登場した。さらに、トム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブル」の衣装もティモシーによるもので、ファッション界に大きな影響を及ぼした。以前にも述べたようにティモシーは、ORIHICAへコラボレーション・ジーンズを提供している!
映画とファッション。相互作用によって生み出されるカルチャーは、時代が生み出す偉大なる産物といえるのではないだろうか。。



70年代以降の英国ファッションシーン全ての目撃者であり、日本のファッション業界に深く精通している英国人。英国マンチェスター大学でファッションデザインを学ぶ。マルベリー社、マッキントッシュ社においてクリエイティブ・ディレクターを歴任。その後、英国貿易産業省(DTI)にてエクスポート・プロモーターとして数多くの英国人デザイナーやブランドの日本進出をサポートした。
映画とファッションが切っても切り離せない関係であることは言うまでもない。スクリーンに映し出されるのは、著名な俳優たちだけではなく、彼らとともに働くスタイリストたちがコーディネートする衣装の数々。この点において、スクリーンと観覧者=コンシューマー(消費者)の距離は常に接近している。
今まさにオスカー賞が話題のシーズンである。最近の映画で特にメンズファッションに大きな影響を及ぼした作品「オーシャンズ12」は、12名のうち10名が男優という構成で、作品中では、ホテル?カフェ?レストランを巡るヨーロッパのライフスタイルが描写されている。その衣装は実にさまざまで、例えば、ジョージ・クルーニーは、スマートなスーツスタイルやフォーマルウェアの着こなしを、ブラッド・ピットは、スーツにシャツ・ノータイのセミ・スマートスタイル、さらにマット・デイモンは、スーツジャケットにストライプシャツとロールネックを合わせるビジネスカジュアルや、カジュアルパンツとシャツにDB ジャケットをコーディネートしている。
彼らのスタイルからもわかるように、「オーシャンズ12」は、今、世界中で見られるスマートカジュアルのスタンダード(=基準値)を定めており、これらは、ポール・スミス、ニール・バレット、ハイジ・スリマン、グッチのジョン・レイたちから享受したものなのだ。これが今日、世界のビジネスマンのモダン・コンテンポラリーな世界のファッションともいえるであろう。
「オーシャンズ12」以外でファッションの影響を受けている作品は、レオナルド・ディカプリオ主演で、ハワード・ヒューイの一生を描いた「アビエイター」。これはハワード・ヒューイ自身の実にファッショナブルなキャラクターをディカプリオが演じたことで、彼のまとった衣装が流行を作り出している。また、衣装デザインという視点から注目すべきは、ウィル・スミス主演の「アイ,ロボット」のデニムやレザーをあしらった衣装。これは、ニール・バレットのデザインによるものである。世界中で一大ブームを巻き起こした「ハリー・ポッター」で、ダニエル・ラドクリフが着ていたスーツは、ティモシー・エベレストの作品。タイをはずしたカジュアルスタイルでスクリーンに登場した。さらに、トム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブル」の衣装もティモシーによるもので、ファッション界に大きな影響を及ぼした。以前にも述べたようにティモシーは、ORIHICAへコラボレーション・ジーンズを提供している!
映画とファッション。相互作用によって生み出されるカルチャーは、時代が生み出す偉大なる産物といえるのではないだろうか。。



70年代以降の英国ファッションシーン全ての目撃者であり、日本のファッション業界に深く精通している英国人。英国マンチェスター大学でファッションデザインを学ぶ。マルベリー社、マッキントッシュ社においてクリエイティブ・ディレクターを歴任。その後、英国貿易産業省(DTI)にてエクスポート・プロモーターとして数多くの英国人デザイナーやブランドの日本進出をサポートした。