ディレクターズボイス | ブランドコンセプト【ORIHICA公式サイト】

「ホワイトデー」は1970年代後半に日本で始まりました。もともとはバレンタインデーにチョコレートを贈られた男性に、何かお返しをしましょうといったコンセプトで製菓会社がマシュマロやクッキーを売り込んだことが始まり。

日本以外の国ではほとんど知られていないホワイトデーですが、私は何かしてもらったことに感謝してお返しをする、という日本の習慣は素晴らしいと思います。

でも、気持がこもっていなければその意味は半減します。単なる慣習だから、もらったから、みんなが行っているからという理由で、まわりと同じものを贈るのではせっかくの機会を無駄にします。

「ホワイトデー」だからホワイトチョコレートやクッキーを贈るのではなく、相手の好みや必要としているものを知り、喜んでもらえるものを贈ることが、感謝や相手を思う気持ちを伝えるのです。

それが相手をリスペクトするということ。「義理」チョコや、「義理」でお返しするのなら、「ホワイトデー」の習慣はなくてもいい。でも、自分の気持を伝えるいい機会と思って利用するのであれば、「ホワイトデー」はあなたの人生を彩り、思い出に残る日になるはず。

自分の気持を大事に、大切な人をリスペクトしましょう。

バレンタインデーに時間をかけて準備してもらったことにお礼をする習慣として、「ホワイトデー」を日本から広めることができれば面白いかもしれません。

そうすれば、バレンタインデーにしてもらうことに罪の意識を感じることなく、二人の時間を楽しめます。また、「ホワイトデー」にお返しをすることでお互いに気持を伝えあい、愛を確認し関係をより充実したものに深めていくことができるはず。

こうして「ホワイトデー」という一つのイベントについて考えるだけでも、日常を振り返り、身のまわりのものや人々を大切にすることにつながります。当たり前に思っていることを改めて意識してリスペクトすることで、日々の生活は充実するはず。

私たちも、気持をこめてORIHICAのスーツを創っています。スーツと着る人をリスペクトして、常に、日々を快適に楽しく、そして心地よく過ごしてもらえる工夫を凝らして、着る人のライフスタイルを豊かにするきっかけとなることを願っているのです。

また、ORIHICAが「ホワイトデー」という日本の文化を輸出するかけ橋にもなれば、世界の人の生活を変えるきっかけになれるかもしれません。