1960年代に英国で発祥し、若者のライフスタイルとして一世を風靡したモッズスタイル。
時は流れ、世代から世代へと、少しづつその形を変えながらも受け継がれてきたムーブメントは、21世紀の今、"インターナショナル・モッズ"という、新たな局面を迎えている。
60年代当時、モッズスタイルを好む若者たちは、モダンジャズを聴き、イタリアのテーラードファッションを身にまとい、コーヒー・バーに集っていた。もちろん、ベスパに乗って。そんな小粋な彼らが生み出した「ライフスタイル」が、時代を経て世界中に広がり、音楽、アート、ファッションなど、あらゆるシーンに影響をあたえていることは疑う余地がない。そして、今なお進化し続けているのである。
その進化系である21世紀の現代版モッズファッションは、イタリア、フランス、ドイツ、アメリカから多くの影響を受けて、新たな"インターナショナル・モッズ"というカテゴリを完成させた。つまり、ヨーロッパ・アメリカなど各国のファッションデザイナーが、モッズ(=英国)文化を取り込んだことにより、いわゆる"インターナショナル・モッズ"がお目見えしたともいえる。
例えば、プラダ、グッチのコレクションに見られるスタイルは、モッズの色を残しつつも、もはや当時の「ちょっとカッコつけた」「ちょっととんがった」だけのスタイルではない。60年代と現代を融合させたワンランク上の、自分を「ドレス・アップ」するための「おしゃれ系ファッション」へと変貌を遂げたのだ。
ファッションシーンばかりではなく、音楽もまた同様のストーリーを展開している。
注目すべきは、LAをベースにグローバルな活躍する、マルーン5(ファイブ)という不思議なパワーを持つ"アメリカ"のモッズバンドや、ブリティッシュロックの新たなムーブメントを起こした代名詞ともいえるフランツ・ファーディナンという英国のモッズバンドの存在。なんと彼らのスポンサーは、ミュウミュウ(イタリア)とディオール・オム(フランス)なのである!
21世紀を迎え、"インターナショナル・モッズ"のライフスタイルがムーブメントとなり、さまざまなジャンルに波及し、新しい文化をつくる。こんな繰り返しをして、新たな創造をどんどん進化させながら、後世へと伝えられていくのであろう。

21世紀の今、"インターナショナル・モッズ"という、新たな局面を迎えている。


70年代以降の英国ファッションシーン全ての目撃者であり、日本のファッション業界に深く精通している英国人。英国マンチェスター大学でファッションデザインを学ぶ。マルベリー社、マッキントッシュ社においてクリエイティブ・ディレクターを歴任。その後、英国貿易産業省(DTI)にてエクスポート・プロモーターとして数多くの英国人デザイナーやブランドの日本進出をサポートした。
1960年代に英国で発祥し、若者のライフスタイルとして一世を風靡したモッズスタイル。
時は流れ、世代から世代へと、少しづつその形を変えながらも受け継がれてきたムーブメントは、21世紀の今、"インターナショナル・モッズ"という、新たな局面を迎えている。
60年代当時、モッズスタイルを好む若者たちは、モダンジャズを聴き、イタリアのテーラードファッションを身にまとい、コーヒー・バーに集っていた。もちろん、ベスパに乗って。そんな小粋な彼らが生み出した「ライフスタイル」が、時代を経て世界中に広がり、音楽、アート、ファッションなど、あらゆるシーンに影響をあたえていることは疑う余地がない。そして、今なお進化し続けているのである。
その進化系である21世紀の現代版モッズファッションは、イタリア、フランス、ドイツ、アメリカから多くの影響を受けて、新たな"インターナショナル・モッズ"というカテゴリを完成させた。つまり、ヨーロッパ・アメリカなど各国のファッションデザイナーが、モッズ(=英国)文化を取り込んだことにより、いわゆる"インターナショナル・モッズ"がお目見えしたともいえる。
例えば、プラダ、グッチのコレクションに見られるスタイルは、モッズの色を残しつつも、もはや当時の「ちょっとカッコつけた」「ちょっととんがった」だけのスタイルではない。60年代と現代を融合させたワンランク上の、自分を「ドレス・アップ」するための「おしゃれ系ファッション」へと変貌を遂げたのだ。
ファッションシーンばかりではなく、音楽もまた同様のストーリーを展開している。
注目すべきは、LAをベースにグローバルな活躍する、マルーン5(ファイブ)という不思議なパワーを持つ"アメリカ"のモッズバンドや、ブリティッシュロックの新たなムーブメントを起こした代名詞ともいえるフランツ・ファーディナンという英国のモッズバンドの存在。なんと彼らのスポンサーは、ミュウミュウ(イタリア)とディオール・オム(フランス)なのである!
21世紀を迎え、"インターナショナル・モッズ"のライフスタイルがムーブメントとなり、さまざまなジャンルに波及し、新しい文化をつくる。こんな繰り返しをして、新たな創造をどんどん進化させながら、後世へと伝えられていくのであろう。

21世紀の今、"インターナショナル・モッズ"という、新たな局面を迎えている。


70年代以降の英国ファッションシーン全ての目撃者であり、日本のファッション業界に深く精通している英国人。英国マンチェスター大学でファッションデザインを学ぶ。マルベリー社、マッキントッシュ社においてクリエイティブ・ディレクターを歴任。その後、英国貿易産業省(DTI)にてエクスポート・プロモーターとして数多くの英国人デザイナーやブランドの日本進出をサポートした。