日本では国民的な「女性が男性にチョコレートを贈る日」というイベントとなっているバレンタインデー。

でも、ORIHICAと関わりが深いイギリスや西ヨーロッパ地域では、その起源はローマ帝国時代にまでさかのぼると言われ、歴史ある神聖な「愛の日」。単にプレゼントを贈りあうだけでなく、自分の人生での「愛」に真剣に向き合う日なのです。

誕生日や結婚した日は単純に記念日、でも、バレンタインデーはお互いに変わらぬ愛を誓い合う大切な日として受け止められています。この日をないがしろにすると離婚の危機にまでさらされるほど、二人にとって重要な日なのです。

イギリスでは20年くらい前まで、バレンタインデーには名前を書かずにカードを贈りあうのが主流でした。一生を共にする相手を見つけるまでの間のバレンタインは、意中の人に思いを寄せている人がいることをさりげなく知らせ、そこから展開させて行くきっかけとできる日だったのです。今でも若者の間ではこうした風習が残っています。

そして、すでに相手が決まってカップルになっている場合は、改めて相手に感謝と愛を表現する日であり、男性が女性のためにすべてを準備してこの特別な日を祝います。

せっかくバレンタインデーを祝うなら、単にイベントの一つとして物を贈りあうだけではもったいないと私は考えます。バレンタインの起源について知り、伝統にのっとって自分の「愛」について真剣に考え、その日や大切な人のために手をかけて準備して「バレンタイン」という日を楽しんでください。

相手を喜ばせ、魅力的だと思ってもらえる服を着る、ときには女性の目を意識したコーディネートをしてみましょう。スーツはそんな特別な日に相応しい装いです。アイロンのかかった清潔なスーツを、相手のことを想って気持をこめて着てください。

バレンタインはウェディングやクリスマスとは違います。フォーマルすぎる必要はありません。ネクタイはなくても大丈夫。普段使いのスーツでも、ハートを表わす赤い色の小物やバッヂを身につければ特別な印象を生み出せます。

スーツの襟に作られたボタンホールは、花をさすためにあることは知っていますか。イギリスではバレンタインデーには赤いバラの花をここに飾り、ディナーに向かう男性を多く見かけます。

ときにはこんな演出をして、大切な人と過ごす時間を楽しみましょう。豊かなライフスタイルがあればこそ、スーツはあらゆるシーンで活躍できるのです。