困ったときの参考に! スーツとネクタイの合わせ方

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困ったときの参考に! スーツとネクタイの合わせ方

スーツの着こなしが楽しくなる、ネクタイとの組み合わせ。しかし、ネクタイの種類もたくさんあり、ネクタイ選びに迷ってしまうものです。ネクタイの選び方に確固としたルールがあるわけではないのですが、セオリーはいくつかあります。ここでは、そんな「ネクタイを選ぶ基準」となるポイントをご紹介します。

  1. ネクタイの種類とそれぞれの特徴
  2. スーツスタイルでネクタイの色が与える印象
  3. ネクタイの柄があたえる印象
  4. ネクタイの生地の種類とそれぞれの特徴
  5. スーツ、ネクタイ、シャツのおすすめの組み合わせは?

ネクタイの種類とそれぞれの特徴

ネクタイにはどんな種類があるのか、ここでは形による違いとそれぞれの特徴を紹介します。

ダービータイ


先端が剣先のように尖った形をした、最もよく見る一般的なネクタイです。英国貴族のダービー卿が愛用していたことからこの名が付きました。幅の広い方を「大剣」、狭い方を「小剣」と呼びます。幅の広さは流行によって変わる傾向があります。なお、幅によってワイド、レギュラー、ナローの3種類に分けられます。

ボウタイ


いわゆる蝶ネクタイのことです。ネクタイの中では最も歴史が古く、日本に持ち込んだのはあのジョン万次郎だと言われています。従来、ボウタイはタキシードや燕尾服を着たときに使うフォーマルなアイテムですが、現在ではさまざまなコーディネートにも用いられるようになっています。

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アスコットタイ


本来、モーニングコートに合わせるために生まれたネクタイで、19世紀に英国のアスコット競馬場に集まる上流階級の人々が着用していたと言われます。最近は結婚式やパーティーで、スカーフのように、あるいはリングを付けて使用する人を見かけます。ゆるいネクタイのような結び方をすることもあり、付け方しだいでいろいろな表情を見せます。

クロスタイ

こちらもフォーマル用のネクタイの一種で、装着しているところを見るとX状の形をしています。リボン状の帯布を襟元のところでクロスさせ、真ん中をスティックピンで留めて装着します。

その他のネクタイ

これらのほかにも、輪っかになった紐を頭から通して首で長さを調節して留めるループタイ、首元の結び目をリボン結びして両端を垂らすリボンタイなどがあります。ループタイはカジュアルな服装にも付けている人がいます。リボンタイはパーティやイベントなどでフォーマルなアイテムとして付ける人がいますが、レディースの制服やブラウスに使われていることもあります。

スーツスタイルでネクタイの色が与える印象

ビジネスで身につけるなら、ネクタイの色が相手に与える印象について、認識しておきましょう。

ワインレッド(ボルドー)


赤色系は積極性を表します。自分や自分の企画、商品などをアグレッシブに売り込みたいときに締めると良いでしょう。ただし、あまりに明るい赤でしかも無地のネクタイだとネクタイが浮いてしまいがちです。ワインレッドであれば落ち着いた雰囲気が出せて、前向きな気持ちも表現できるはずです。

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ネイビー


青色系は冷静さ、論理的、誠実な印象を表す色です。ビジネスには最適な色と言えますが、これも鮮やかすぎる青よりはネイビーのものを選んだほうがしっくりきます。もしも明るい雰囲気を目指すなら、ネイビーとイエローのレジメンタル、白のドット柄などをチョイスしてみるのも良いでしょう。

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ブラウン


ブラウンは落ちついた大人な印象を表す色です。基本的な色のひとつなので1本持っていると重宝します。

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グレー


グレーは知的さ、都会的な印象を表す色です。グレーのスーツに、トーンを変えたグレーのネクタイを締めるワントーンコーディネイトもおすすめです。

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ピンク


ピンクは優しさや柔らかさなどの印象を与える色で、相手の緊張を緩和させる色とも言われています。優しい印象を与えたい時にチョイスしてみるのも良いでしょう。

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ネクタイの柄があたえる印象

ネクタイの柄によっても与える印象が異なります。次のように見ていきましょう。

ソリッドタイ


最もシンプルなのは無地(ソリッド)のネクタイです。ただし、無地とはいっても織柄により表情が異なるのが特徴です。ワインレッド、ネイビー、ブラウンの無地のネクタイは、どんなスーツにも合わせやすく重宝します。

レジメンタルタイ


レジメンタル(ストライプ)は斜めに線が入ったタイプで、これも定番です。正面から見て左から右に上がっており「/」の型になっているものを英国式、反対に右から左に上っており「\」の形になっているものを米国式と言います。ビジネス用なら太い線と細い線の組み合わせのレジメンタルタイが、最も合わせやすいでしょう。

小紋柄


多数の小さな模様が規則的または不規則に並んでいるのが小紋柄です。ネクタイの地の色の上に小さな模様と色が散らばっているため、胸元に複雑さと変化を与える効果があります。柄またはネクタイの地の色のどれかとスーツの色を合わせると統一感が出ます。模様には幾何学的なものから植物を思わせるもの、和風のものなどさまざまなものがあります。模様が小さいほど落ち着いた印象になります。

ドット柄


ドット柄は水玉模様のことです。ドット=水玉の大きさはネクタイによって変わり、小粒になるほど落ち着いていて上品な印象になるのは小紋柄と同様です。ヨーロッパではドット柄はクラシックで格式高く、エレガントなイメージのデザインとされています。日本でも何にでも合わせやすいおしゃれな柄として定着しています。

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チェック柄


マドラスチェック、タータンチェック、アーガイル、千鳥格子、グレンチェックなどのさまざまなチェック柄があります。カラフルなマドラスチェックなどはカジュアルで親しみやすい印象がある一方、色数が多すぎるとガチャガチャとして子供っぽくなってしまう傾向もあります。千鳥格子やグレンチェックは落ち着いた印象の柄です。

ネクタイの生地の種類とそれぞれの特徴


生地(素材)によってもネクタイの印象は変わります。代表的な生地には次のようなものがあります。

シルク


ネクタイに使用される中でも最も代表的な天然素材です。触り心地がなめらかで、柔らかく、その反面適度な張りがあるので立体的で美しい結び目が作れます。また独特の上品な光沢があるのも特徴です。ビジネススーツで使用されるネクタイの多くがシルクで作られています。

コットン


コットン=綿のネクタイはシルクよりも素朴で落ち着いた風合いと色合いがあります。カジュアルなシーンで使用されることが多く、価格の安さも魅力です。

ウール


羊毛が原材料のウールは、スーツによく用いられる素材です。ネクタイとしては光沢がないものの存在感があり、温かみを感じさせるので秋冬向けに使われます。

リネン


リネン=麻のネクタイも光沢がありませんが、ウールと反対に生地が薄く、涼しげで、夏に使われることがほとんどです。ウールとはまた違った独特の風合いがあります。

ニット


ニットは縫い方の名称であり、実は素材は問いません。シルク、コットン、ウールなどの天然素材のほか、ポリエステルなどの人工素材が使われることもあります。編まれた状態のものをネクタイとして用い、しばしば「ニットタイ」と呼ばれています。カジュアル向けのネクタイとして使うという人が多いでしょう。

ポリエステル

人工素材のポリエステルは抜群の耐久性と価格の安さを兼ね備えています。デザインも自在に行なえますが、欠点を挙げるとすれば少々安っぽさを感じてしまう質感と見た目でしょうか。色はきれいに出ますが、シルクと比べると独特の光沢があると感じる人が多いでしょう。

スーツ、ネクタイ、シャツのおすすめの組み合わせは?

コーディネートの基本的な考え方は、次の3つのパターンを覚えておけばわかりやすいでしょう。

ワントーンコーディネート


スーツのベースカラーに、同系色のネクタイを合わせる方法です。シャツは白が基本。ネイビースーツにネイビータイ、グレースーツにはグレータイでOKです。ごく簡単ですが、全体を一色でまとめるだけで上品で落ち着いた印象を与えられるので、まずはこれを試してみてください。

アクセントカラーコーディネート


スーツのベースカラーに映える色のネクタイを合わせる方法です。スーツは暗めの色が多いので、明るくハッキリとした色を差し色として加えると全体が明るくなり、パッとした鮮やかな印象を与えます。シャツは白で、ネクタイの色を目立たせるようなコントラストを作ってください。

トレンドカラーコーディネート


例えば流行色のブルーシャツとブラウンタイの組み合わせなど、海外トレンドなどを積極的に採り入れると、より個性的でオシャレな印象になって楽しめるでしょう。比較的自由度の高い仕事なら、柄や素材にもこだわってみましょう。

ネクタイはスーツコーディネートの中でも、ワンポイントになる箇所です。自分がどのように見られたいのか、自分を表現する気持ちでネクタイを選んでみてください。

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